2015年5月12日、サンパウロ市議会を、フォアグラ禁止条例が通過した。
このPL 537 /2013の条例により、サンパウロ市内で、フォアグラ(アヒルの脂肪質の肝臓、フランス伝統料理)と、動物の毛皮で出来た衣類の生産と販売が禁止される。
この条例はFernando Haddad市長の承認後、正式に施行されるという。
フォアグラの生産を禁止したのは、南米ではアルゼンチンに続く2国目であるが、販売まで言及しているのはインドの輸入禁止につづき、世界的にとても画期的なことだ。
フォアグラはその残酷性から多くの国で生産を禁止しており、多くの人が拒絶する食べ物である。アルゼンチンの法律では「強制給餌は、残酷な管理と残虐行為に分類される」という文言とともに禁止になっているほどだ。
日本では法的な枠組みができるには相当の時間が掛かるが、消費量を大幅に減らし、倫理的な国民性を持つことを示すことは可能だ。実際、フォアグラの輸入量はここ数年着実に減少している。
このまま、フォアグラの輸入が0になるよう、さらなる認知向上と消費拒否という具体的な行動が求められる。