2015年2月16日、農林水産省と日本草地畜産種子協会が主催する「農地を守る」放牧シンポジウムが開かれた。
現状の牛放牧することによる里山の保全の方法やその実例が紹介された。
当日は300人ほど入る講堂がほぼ埋まっており、多くの関心を集めていることがわかる。
肉用牛、繁殖用雄牛の放牧は、放棄された農地等の利用保全のためにも、費用面でもエサの自給率の面でも、メリットが有るため今後広がっていくと考えられる。
しかし、アニマルウェルフェアは副次的な目的と捉えられており、最も繋ぎ飼育が多くアニマルウェルフェアの問題が大きい乳牛については、事例の紹介などはなく、置いて行かれているように思われた。
さらに、牛のみであり、豚や鶏の放牧については一切触れられず、牛のみの議論であった。