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フォアグラがなくたって誰も困らなかった。2016年は輸入量大幅減

2016年、フォアグラの輸入量は実に3分の2以下の量に減少しました。
2015年の輸入量はアヒルとガチョウの「脂肪質の肝臓」=フォアグラの輸入量は140,706kg、でしたが、2016年は
83707kgと昨年の59.46%にまで減少しました。
犠牲羽数に換算すると
2015年は234,510羽*が日本の消費のために犠牲になりましたが、2016年は139,512羽*のアヒルとガチョウが犠牲になりました。

一昨年を上回る、56,999羽の犠牲を減らすことが出来ました。

まだまだ犠牲数は多いものの、嬉しい成果です!

その大きな要因は鳥インフルエンザ

一昨年と異なり、昨年は啓発による意識の向上だけが理由ではありませんでした。
2015年の12月以降、日本の最大のフォアグラ輸入国であったらフランスが高原性インフルエンザによりフォアグラを含めた鳥の肉や内蔵が輸出禁止となったことが大きな要因であったと考えられるためです。2014年11月26日に発生し、本来の予定では90日後には解禁されるはずでしたが、結局現在(2017年2月)になっても輸入禁止措置は解除されていません。
※105㎏のインフルエンザ発生前にパッキングされたと考えられるフォアグラが輸入されています

さらに、フランスに次ぐ生産国であるハンガリーでも2016年11月4日高原性インフルエンザが発生し、輸入禁止措置が取られました。少ないけれど生産、輸出しているブルガリアも12月20日に輸入禁止措置命令が出されています。
残るはスペイン。
そのスペインでの生産現場、あまりにも悲惨で見るに堪えない写真ばかりでした(リンク先の最下部の写真参照)。

輸入禁止の影響はどこに?!

影響が出ているのはどうやら日本ではなくフランスのようです。
日本同様にお隣の韓国も輸入を禁止しましたが、この2国を合わせると、フランスの生産量の約4分の1を消費していたそうです。
特に、フランスやヨーロッパ諸国ではフォアグラはクリスマスの食べ物という季節物ですが、日本や韓国は単なる珍味として年中食しており、重要な輸出国を失った打撃は小さくないようです。

日本での影響は特に出ていないようです。少なくとも、報道されるような内容でもありませんでした。つまりは、たくさんのフォアグラが日本に入ってこなくても、だれも困っていないのです。
フォアグラを食べるか食べないかということは、多くの日本人にとって全く関心事ではないということです。

日本には、フォアグラ、いらないのでは????

実際、日本には料理人の腕次第で多くの美味しい食べ物が食べられます。
海外に行った後は、日本の食べ物の美味しさにみなさんホッとされませんか?
フォアグラという残酷な食材に頼った珍味を、日本でわざわざ食べる必要性は何一つないのではないでしょうか。

昨年はとくに希少だったはずのフォアグラ、でも価値は大幅下落

通常、市場に出回る量が減れば、価格は高騰します。
しかし、フォアグラは今年は昨年比4割もの量が日本の市場から消えたにも関わらず、価格が下落。

2015年は1Kgあたり4,580円だったフォアグラ、

2016年は1Kgあたり3,570円に!

1,000円以上の価値の低下です。
フォアグラの価値は世界中で下がり続けています。日本はその中でも比較的高価格で売られている市場です。
そもそも、欧米ではフォアグラに関する報道記事には、多くの場合「動物虐待であるとして批判を浴びている食材」であることが紹介されます。アルゼンチンの法律には、残酷であるから生産禁止 とはっきり表記されているほどです。

フォアグラの生産方法を知った人の7割はフォアグラを拒否しますが、日本人の57%は、フォアグラが強制給餌という方法で作られた食材であることを知りません。さらに15.3%の人は聞いたことはあるが詳細は知らないと回答しています。知らないからこそ、日本市場が狙われるのでしょう。

フォアグラの作り方をより多くの人に知らせてください。


上の動画の続き


*1羽分の脂肪質の肝臓を600gで計算

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