まだ解決してないの?!
2018年6月28日、プリマハム株式会社の株主総会が行われ、その会場前で妊娠ストール(豚の拘束飼育)をやめてほしいとお願いをしていたところ、通りかかった株主の方に言われた言葉です。
5年間、この活動を続けているため、毎年この活動を見て知っている株主の方も多くなってきました。いつも「頑張ってください」など声をかけてくださる方もいます。それは同日別会場で行ったスターゼン株式会社の株主総会前アクションでも同じです。
関西では別のグループが日本ハム株主総会前と、また別のグループが丸大食品(丸大ハム)株主総会前でも、妊娠ストールをやめてほしいと訴えるアクションが行われました。
日本の企業は”まだ”なのでしょうか。アニマルウェルフェアに取り組まないままでよいのでしょうか。
Business Benchmark on Farm Animal Welfare(BBFAW)の2017年は110社が対象(日本の2社含む)となり、79%の企業が、包括的なポリシーまたは同等の文書でのコミットメントしています。72%の企業が農業動物福祉の正式な改善目標を公表しているとしています。
しかし対象となった日本企業(イオンホールディングス、セブン&アイホールディングス)は諸外国の企業にくらべてアニマルウェルフェアの取り組みに大きな後れをとっており、は最低ランクに格付けされています。
アニマルウェルフェアに取り組まない企業に、世界は投資しなくなってきています。BBFAWの呼びかけにより、271兆円(2018年6月現在)を運用する機関投資会社23社が、アニマルウェルフェアに取り組んでいなければ投資をしないという宣言に署名しています。
さらにESG投資のアジェンダにアニマルウェルフェアや、工場型畜産のリスクを導入することを目的とした、投資イニシアチブFAIRRには、660兆円(2018年6月現在)を運用する投資家が参加しています。
世界は急速に変化しています。
世界第4位に入っている日本ハムは、妊娠ストール廃止の流れから外れています。プリマハム、スターゼンなども残念ながら同様です。明らかに諸外国の企業に遅れているにもかかわらず、かれらはなぜ改善しようとしないのでしょうか。
投資家の皆様、消費者の皆様、どうかあなたが投資する会社の、動物の扱いをより良いものに変えてください。
妊娠ストトールという残酷非道な虐待を即廃止して下さい…肉にされるから死ぬまで身動きできず母親として子供に愛を注げず最後は肉にされる。考えて下さい。豚の苦しみを、豚は縦の知能の高い生き物です。