フランス語で「肥えた肝臓」を表すフォアグラは、ガチョウや鴨を強制飼育し、肥大させた病気の状態の肝臓のことです。
そして、彼らを虐待してできる食べ物です。
強制給餌とは、鳥たちに、長い鉄の棒を口をあけさせてのどを通って胃に直接に差込み、ペースト状のえさを流し込む行為です。
強制給餌自体、非常に苦しみと痛みを伴い、時にのどに穴が開いたり、鼻や口から血が出ることもあります。
さらに、胃に直接大量の餌を流し込まれたために、体調が急速に悪化し、鳥たちはさらに苦しみます。
数週間で鳥たちの肝臓は通常の10倍のサイズまで膨れ上がり、彼らはほとんど立つことも、歩くことも、息をすることさえできなくなります。
こうなったときがフォアグラの出来上がりです。
彼らは殺され、彼らの肝臓は”グルメの象徴=フォアグラ”として市場に出回ります。
現在、フォアグラ産業はフランス・オーストリア・スペインで集中しており、世界のフォアグラの約75%がフランスで作られ、消費されています。
約2400万羽の鴨と50万羽のガチョウがフランスのフォアグラ産業のために毎年殺されています。
日本では、青森県が唯一のフォアグラ生産県でしたが、数年前に火事が原因ですべての鳥が死傷したようで、生産をやめています。
しかし、日本での消費は多く、さらには低価格化も進んでいます。フォアグラが食べるべきではない動物虐待の証であることは間違いなく、カリフォルニアでは販売も禁止されています。日本でも消費がゼロになるよう、呼びかけていかなくてはなりません。
※フランス語で「foie」は肝臓、「gras」は太ったという意味。一般にフォアグラというと、ガチョウの肝臓を指します。鴨の肝臓は、正しくは「フォア・ド・カナール」といい、ガチョウのものより安価で手に入ります。