鶏舎内には「汚れも埃もありません」
アニマルウェルフェアや畜産動物の飼育についての知識が非常に浅い日本では、そんな説明をする大手企業がいまだにあります。動物を飼育する中で、汚れも埃もないなんてことはありえません。ましてや、数万~数百万の鶏が閉じ込められるケージ鶏舎について使用されている言葉なのだから、驚きです。
実際とはことなる形容詞、または良さそうに見せるための形容詞をつかって、畜産動物のアニマルウェルフェアを売り文句にすることは、市民を裏切る行為です。いわゆる”ウォッシュ”です。
アニマルウェルフェアを担保するためには、客観的な指標が必要ですが、多くの企業がそうではなく、主観的な言葉を使い、あいまいで、飼育の酷さを嘘の形容詞で覆い隠しています。
消費者は気をつけなくてはいけません。企業や農場はこれらの曖昧な言葉を上手に利用して食品を販売しています。
下記の文言事例は、まったくもって、高いアニマルウェルフェアを指してはいない、つまりアニマルウェルフェアにとって特に意味のない形容詞です。