アニマルライツセンターは2016年から毎年一回、畜産動物の飼育実態がどれほど認知されているのか、民間会社を利用して調査を行っています。
2021年度も調査を実施しましたので、結果を報告します。
質問は次の10項目です。
2018年以降はおおむね横ばい状況が続いています。
(「知っている」「聞いたことはある」を「認知している」として計算)は、
2016年の認知度 平均15.2%
2017年の認知度 平均17.0%
2018年の認知度 平均20.2%
2019年の認知度 平均19.2%
2020年の認知度 平均18.0%
2021年の認知度 平均19.2%
【調査名】畜産動物(肉・卵・乳)に関するアンケート
【調査主体】認定NPO法人アニマルライツセンター
【調査期間】2021/3/15~2021/3/15
【有効回答数】1,207
【調査設計】 手法:インターネット調査(ネットモニター)
【調査地域】全国
【対象者条件】ネットモニターうち、15才以上男女を対象
本調査データはページ下部からダウンロードできます。
アニマルライツセンター出典である旨をご記載の上、ご自由にご使用ください。
※質問5は2016年は実施していません。
毎年の傾向として、10~20年代は認知度が高いという傾向があります。2021年の調査でもそれは変わりませんでした。
2021年調査 年齢別全質問の認知度平均
(「知っている」「聞いたことはある」を「認知している」として計算)
15歳〜19歳 | 24.95% |
20歳〜29歳 | 23.45% |
30歳〜39歳 | 16.55% |
40歳〜49歳 | 14.55% |
50歳〜59歳 | 16.98% |
60歳以上 | 18.85% |
若い人ほど認知度が高いことから、今後認知度は上がっていくことが推測されます。しかしながら結果をみると、依然として畜産動物の実態について約8割の人が「何も知らない」という状況にあります。
日本で工場式の畜産が広がったのは戦後のことで、まだ人々の頭の中では広々とした牧草地で動物がのびのびと草を食み地面をつつき、穴を掘り返して暮らしているという牧歌的なイメージが残っているのかもしれません。しかし現実はそうではありません
現代の工場型畜産では多くの動物が通常行動(転回したり羽を伸ばしたり、歩いたり走ったり)もできず、苦しんでいます。
*認定NPO法人アニマルライツセンター(http://www.arcj.org)の出典である旨をご記載の上、ご自由にご使用ください。
グラフ付シート
元データ
こちらの調査は毎年実施いただきありがとうございます。毎回期待して待っているのと
仕事に活用させていただいております!とても有意義です。