アニマルウェルフェアアワード(AWA)2020へようこそ!
アニマルウェルフェアアワード(AWA)は、畜産動物、水産動物へのアニマルウェルフェア対応が世界から遅れていく日本において、動物たちのことを考え、アニマルウェルフェアへの取り組みをしてくださった企業を、年度ごと※に選出して感謝の思いを伝えるアワードです。
日本の畜産動物を守る活動を行うアニマルライツセンターの視点で、できるだけ大きなインパクトを与えたと考えられる取り組みを評価しました。
※初回は2019年~2020年3月までの取り組み
2020年にイオンはプライベートブランドのケージフリー卵を販売開始しました。また、2020年中に販売店舗をふやし、さらに2022年までに全国に展開していくことをメディア、つまりは消費者にむけて約束しました。
アニマルウェルフェアに取り組んでいくことを明言し、消費者に期限を付けて約束をしてくれたイオンの姿勢を評価しました。
2019年にラッシュジャパンは全商品からケージフリー卵(平飼い卵)をとりのぞき、エッグフリー商品にする選択をしました。
ラッシュジャパンはこれまでもケージフリー卵を選択してくれていましたが、そこにとどまらず、さらに動物たちへの苦しみを減らすためにエッグフリーの選択をしたことを、私達は評価しました。
貞光食糧工業は、私達が把握する限り日本で初めて、ガスで鶏の意識を失わせる方式を採用している食鳥処理場です。現在鶏の屠畜方法として、ガススタニングが最善策の一つであり、世界中が移行していっています。
ガススタニングをいち早く導入し、かつ、アニマルライツセンターに対しその知見を共有してくれたことを評価しました。
2020年にホライズンファームズは日本で初めて、母豚をストールに閉じ込めないということを消費者に約束しました。動物保護団体を通して食肉業者がストールフリー宣言する心境の複雑さを何か月も真剣に悩みぬいた結果、宣言の公開に踏み切ってくれました。
動物たちや社会の未来を考え、初のストールフリー宣言をしてくれたことを評価しました。
2019年にIKEAは多くの植物性たんぱく質を使った、安価な商品を発売しました。植物性ホットドッグ『ベジドッグ (¥ 100)』はCOP24でも提供されたものであり、豚の苦しみを明確に減少させてくれる商品であり、かつ多くの人に手に取りやすい価格設定でした。
飼育改善にも取り組みつつ、植物性たんぱく質への移行を始めたIKEAの姿勢を評価しました。
ここには載っていないけれど多くの企業がアニマルウェルフェアを向上させる取り組みを前向きに捉え始めてくださっています。
またアニマルウェルフェアについて市民団体との話し合いに応じてくださる企業も多くありました。
ともに社会を良くするという気持ちを持って、何か一つでも動物のためになる行動をしてくれたすべての企業、団体に心から感謝します。
ありがとうございました。
今年度、さらに心優しい取り組みを期待しています。また来年以降、牛や魚についても賞を贈ることが出来る企業があることを願っています。
なお、受賞企業にはあらためてお礼をお伝えいたします。
6月からオープンウィングアライアンスが開始したキユーピー株式会社に対してケージフリーを求める44,506(現時点では45,133)人の署名を提出してきました。 この署名は70 か国以上から 90 を超える組織で成り立って […]