LOADING

Type to search

初生雛の福祉の確保及び使用数の削減の要望及び質問書を送付

初生雛鑑定士養成所での動物への残酷な扱いが明らかになったことを受け、当養成所を運営する公益社団法人畜産技術協会に要望及び質問書を送付しました。

要望及び質問は以下のとおりです。

1:問題点の改善について

情報提供により、養成所には以下の問題点があると認識しています。
下記A~Lの問題点の中で、すでに改善されているものがあればその改善の内容を教えて下さい。
改善がなされていない場合、改善の計画及び改善を完了する時期を教えて下さい。
改善を行わない場合、その理由を教えて下さい。

不適切な環境

A.講習は夏で暑いにも関わらず適切な空調がなされていなかった

法令違反の可能性もある虐待的行為

B.初生雛が絶食絶水で箱の中に入れられている
C.箱の中には死んだ初生雛が一緒に入れられている
D.箱の中には弱ってボロボロの状態の初生雛も一緒に入れられており治療または適切な安楽殺がなされていない
E.指の力を入れすぎや複数回練習に使うこと等により、肛門からお腹の下あたりまで腹が裂けることがある
F.Eについて、腹の裂けた初生雛に対して治療がなされていない
G.解剖のための殺処分方法が首を叩きつける非人道的と考えられる方法である
H.上記殺処分を行った際に首がもげることがある
I.給餌給水の徹底と弱った初生雛の即座の治療と淘汰は最低限行われるべきであるが、毎J.週1回殺処分が行われ廃棄に出されるが、B~Fのような状態で長期苦しむことになる

不要な苦痛

J.不要な解剖が行われている(解剖をして雌雄を判別する必要はない)

講師の適正の不足、及び倫理面の教育不足

K.複数の講師が笑いながら初生雛を殺処分している
L.初生雛の首がもげるなどしている状態を笑いながら作業する講習性がおり注意されない

2:実習に利用される羽数について

一人の講習生が、卒業までの5ヶ月間で約2万羽の初生雛を実習に使用し、毎週殺処分をしていると聞いています。献体が必要であることは理解しますが、この羽数は過剰であり、代替方法も考えうるものです。

例えば死体を利用する方法により、生きた状態で慣れない鑑別をされ腹が裂けるなどの苦痛をなくすことができるのではないでしょうか。

精巧な模型を利用するなども、医学や獣医学での実習の動物実験代替法としてすでに利用されています。同様の方法を使うことで数を大幅に減らすことが可能です。

学校内での実習ではなく、孵化場での研修に変えることも選択肢の一つであるのではないでしょうか。

生きた動物での練習ありきで考えず、犠牲数の大幅な削減を検討してください。

3:卵内雌雄鑑別法の積極的な推進について

科研費からは「孵化直後の採卵鶏雄雛の70億羽殺処分という人類が抱える大きな未解決課題の解決」のための研究に対して補助金が出されており、オスひよこの生後1日目の淘汰はその他の場でも度々課題として検討されたり、報道されるようになっています。これらの解決のためには卵内雌雄鑑別機材の導入と実用化が急がれます。

採卵鶏の孵化場では将来的に卵内雌雄鑑別法の導入を望む声があると業界団体より伺っています。

アニマルウェルフェアの流れは様々な社会課題の解決や食品企業の企業価値につながるものであり、否定することはできないものと思います。すでに貴団体でもアニマルウェルフェアを推進する事業をされております。

初生雛鑑別の養成所や資格を運営してきた貴団体はこの課題の直接的な利害関係者です。だからこそ、貴団体が卵内雌雄鑑別法を積極的に採用したいとする姿勢が、国や業界を動かす一つの原動力になります。実際には躊躇する原因を取り除くことに繋がります。

卵内雌雄鑑別法の導入

Leave a Comment

Your email address will not be published. Required fields are marked *

暴力的または攻撃的な内容が含まれる場合は投稿できません

SHARE