採卵鶏のオスひよこが誕生したその日に殺されることは有名だが、肉用の鶏も同じように生まれたその日に選別され、「規格外」のひよこが日々殺されていることを知っている人は少ないだろう。
弱っていたり、足が多すぎるなどの先天性形状異常であったり、小さすぎたり、炎症があったり、汚れていたりというヒナが「規格外」とされる。100羽のうち2羽くらいが殺されるため、日本では毎年約1,400万羽(800万羽~1600万羽)が生まれてすぐに殺されている計算だ。
日本でよくある殺し方は生きたままの袋詰。つまり圧死か窒息で長い時間をかけて殺されていく。外にそのまま出されたり、産廃業者が取りに来るまで冷蔵庫に入れられたりもするので、凍死している可能性もある。ピヨピヨともがき叫ぶヒナの上にヒナを重ねて入れ続け、徐々に押しつぶされ見えなくなっていく様子はまさに地獄絵図だ。
下記の動画は、まさにその様子を捉えた日本の映像だ。ゴミのように捨てられていくその一羽一羽が、全員、我々と同じように感覚を持ち、苦痛を感じ、恐怖を感じ、個性を持つ。だが、体の小ささと、数の多さなどからその苦悩は見逃され続けている。
(2019年 国内で撮影)
もちろんこの悲劇は、今も続き、そして生き残ったヒナたちには次なる過酷な試練が待ち受けている。ブロイラーの50日の一生を知ろう>https://50days.jp/