旭川公園ゲストハウス
北海道旭川市にある「旭川公園ゲストハウス」がアニマルライツセンター の問い合わせに対し、既に使用している卵が平飼いであること、またケージフリーに賛同してくださると回答いただきました。
旭川公園ゲストハウスはなるべく地産地消で、地域の集いの場であることを目指した宿泊施設です。
平飼い卵は朝食に使われており、利用客の方に平飼い卵の良さなどお話しされているそうです。
オーナーの方はこう仰っています。
「平飼い卵が広まらない原因のひとつとして、平飼い卵を言葉として知っていても、なぜそれが良いのかまでは知られていないというのがあります。
実際に養鶏場を見に行くとケージの鶏舎と平飼い鶏舎とでは臭いが全然違います。
平飼い鶏舎では鶏糞は鶏が自分で踏んで細かくして土に還るので衛生的にも良いです。」
また、旭川公園ゲストハウスでは鶏糞を養鶏場から買って畑に撒いて肥料として循環させているそうです。
いきなり流通に乗せていくのは現実的ではないと思います。身近な場所から顔見知りになって、少しずつ意識を変えて行くことで需要も増えていくと思います
卵を産む採卵鶏の飼育方法にはケージ飼育と平飼いがありますが、日本でケージ飼育の割合は92%以上・・・。海外では廃止の方向に向かっています。(諸外国の詳しい情報はこちら)
日本でも平飼いは広まってきていますが、名前すら知らない方がいることも事実です。
安い普通の卵とはどう違って、鶏と地球にとってなぜ良いのか、身近な人にお話ししてみてください!
沖縄のいちご狩りと平飼い農場「ともや農場」
いちご狩りをするならぜひここで!と思える素敵な農場がケージフリー宣言をしてくれました。
いちごの季節である2月~5月は、お客さんがいちご狩りをするとともに、その隣りにある放し飼いの鶏舎では鶏さんたちもいちごを食べて過ごしています。
大量生産ではなく、”鶏さん”を大切にする環境を意識して、以前から平飼いとのこと。
「やはり、ケージではなく平飼いだからこそ、直接草をあげたり水を上げたり、直接接するから、砂浴びをする姿や、かわいらしい姿を見ることができて、ほっこりします。これは平飼いだから感じられることです。」
ロゴもとっても素敵です。
ともや農場さんのコメントにもある通り、動物は心をこめてお世話をしているとちゃんと応えてくれてみんな個性があり、本当に感情があるのだと分かります。
ケージ飼育の養鶏場では劣悪な飼育環境であることからすぐにその場から立ち去りたいと思うのが普通ですが、平飼い養鶏ではお世話が楽しく、鶏ともコミュニケーションが取れるので、進んでお世話がしたい気持ちになる、という従業員のお話しも多々あります。
平飼いとは真逆の生活をしているケージ飼育の鶏たち・・・
今の社会では動物が幸せになれるかどうかは、完全に人間の意識にかかっています。消費者が安い卵に飛びつかないで、鶏と自分の健康のためにも少しだけ高く卵を購入するだけで、平飼い飼育の需要を伸ばすことができます。
(高いと言っても本来の適正価格であり、今の卵の安さが異常なのです)
どうか思いやりで、動物に優しい選択をしてください。
あなたの会社もケージフリー宣言しませんか?
ケージフリー宣言とは、自社で使用している卵を、将来的にケージフリー(平飼いや放牧)のものに切り替える、または、現在すでにケージフリーの卵を使っている店では、これからもずっとケージフリーの卵を使い続けると消費者に約束をすることです。
最近ではアニマルウェルフェアやケージフリーに関するニュースが、新聞や雑誌だけでなく、テレビでもよく報道されるようになりました。
アニマルウェルフェアの重要性が、より多くの方に認識されてきていると感じます。
先日は、内閣府がケージフリーの卵を採用したことや、ケンタッキーフライドチキン・ピザハット・タコベル などの有名ブランドを展開するYum!ブランズ社がケージフリー宣言をしたことも、大変話題になりました。
ケージフリーへの移行は、今後ますます加速していくと予測されます。