中国には31億羽の採卵鶏がいると報告されており、世界の採卵鶏のなんと約4割だ。
そんな中、中国では既に70以上の主要の食品会社がケージフリー(平飼い)の卵のみを使用するというケージフリーポリシーを持っている。
これにより、平飼い卵の需要は毎年18億個も増えると予測されている。それはつまり、ケージ飼育の鶏が約600万羽減るということだ。
ケージフリーの需要が高まっていることを動機に、2021年10月27日、中国の小売業界の公式な声として機能する国営の業界団体「中国チェーン店&フランチャイズ協会 CCFA」が「ケージフリー」の基準を発表した。
CCFAは中国の460,000以上のチェーン店を代表しており、スターバックス、バーガーキング、カルフールなど世界的にケージフリー宣言をしているブランドも含める。
現在、中国最大の鶏卵生産者20社のうち7社は、既に平飼い卵を提供しているか、平飼い卵の生産に取り組んでいるところだ。
タイ、フィリピン、台湾などにも公式な平飼いの規定が既にある。
タイでは大手食品会社 CP Foods の農場をはじめ、ケージフリー認証を取る企業が次々と出ている。
日本でもケージフリーの公式な基準を設ける時代が迫っているのではないだろうか。