神奈川県横須賀市にあるCoCo Cafeが、アニマルライツセンターの働きかけに対し、エッグスマート&ケージフリー宣言をしてくださいました。
エッグスマート宣言とは期限を決めて、卵の使用量を減らす、または使用をやめていくこと、ケージフリー宣言とは、将来的に自社で使用している卵を、全てケージフリー(放牧、もしくは平飼い)のものに切り替えていくことを消費者に約束することです。
エッグスマート・ケージフリー宣言をする際に、ケージ卵の使用を直ちにやめる必要はありません。しかし、CoCo Cafeはケージ卵を使用しているメニューをすぐに辞める決断をしました。そして、どうしても卵が必要な場合のみ、地元の放牧卵を使用することを約束してくれたのです。エッグスマートとケージフリーの両方を、素早く同時に達成したCoCo Cafeの取り組みを、アニマルライツセンターも歓迎しています。
今回の宣言より以前に、アニマルライツセンターはCoCo Cafeにケージフリー宣言をお願いしたことがありましたが、その際は、ケージ卵の使用を辞めることは難しいと、断られていました。
しかし、CoCo Cafeがアニマルウェルフェアをテーマにした堀越けいにん氏の講演会の会場になっていたことから、再度お話をする機会をいただきました。講演会の内容も決め手となり、この度のエッグスマート&ケージフリー宣言にいたりました。
この度改めて、ケージフリーを決断した理由について、CoCo Cafeのオーナーは以下のようにお話しくださいました。
私もスーパーの安価な卵がどのような状態で生産されているものか、ある程度は知っていたので、自宅でも使っていませんし、元々はカフェでも卵をだしていませんでした。
ところが、コロナがきっかけでお弁当が多くなったこと、今ほどお店の主旨をご理解いただけず、野菜中心のメニューがあまり受け入れられなかったこともあり、仕方なく卵を使うようになりました。
しかし、常にほんの少しどこかで卵を使う事に抵抗がありました。
ようやく最近カフェの主旨やこだわりに理解を示してくださる方が増え、卵をやめようかと考えていたところ、堀越けいにんさんのアニマルウェルフェアのお話を聞き、ケージ卵を辞めるいいきっかけになると思いました。
消費者の皆さんも、手頃な値段の卵がどうやって産み出されているのか知ったら、今までと同じようには買えなくなると思います。
鶏も一つの命。命のありようを考えさせられました。
目を背けたくなるほど残酷な採卵鶏のケージ飼育。現状を知ったほとんどの方が、もうケージの卵は食べたくないと言います。
それでもなお、多くの企業がバタリーケージの卵を使い続けるのは何故でしょうか。
私たちが数多くの企業とお話し合いしてきたなかで、一番多く言われるのが「価格」の問題です。消費者が安い卵を望んでいるというのです。
しかし、本当にそうなのでしょうか。
意外にも多く聞くのが、お店で使用している卵はケージの卵でも、自宅で使っている卵や、家族に食べさせる卵は平飼いにしているというお話しです。
誰もが自分の大切な人には、不健康でボロボロに育てられたケージ飼育の鶏からの卵よりも、のびのびと歩ける環境で、健康的に育った平飼いの鶏の卵を食べさせてあげたい、と思うのが自然なことなのではないでしょうか。
であれば、企業側が価格を理由にケージの卵を提供し続けることが、本当に顧客にとって喜ばしいことであるかは疑問が残ります。
世界は残酷なバタリーケージの卵から離れていっています。
日本の企業、消費者も、ケージフリーの卵に切り替えていくお店や人が、年々と増えています。
今まさに日本でも広がっている「脱ケージ卵」。あなたの企業も、お店も、この潮流に乗って「ケージフリー」の取り組みを始めてみませんか。
ケージフリー・アニマルウェルフェアの取り組みに、ご関心がある企業様はこちらからお問い合わせください。
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