2022年11月30日、東京都葛飾区の区議会定例会の一般質問で、夏目佳代子区議会議員がアニマルウェルフェアについての質問を行いました。
質問内容は3つの項目にわたり、1つ目は地域猫のTNRや助成金制度に関するもの、2つ目はペット同伴避難について。そして3つ目にケージフリー卵の給食導入について発言してくれました。
EUのケージ飼育撤廃の動向や内閣府食堂のケージフリーを例に挙げ、葛飾区としてもSDGsの一環として取り組み、社会の模範となるべきと訴えました。
「ストレスの少ないケージフリーの飼育をすることで、卵を産むための鶏ではなく、生きている鶏が卵を産むという自然に近い形になる。こうした考えを浸透させていくためにも、命の大切さを学ぶ場である学校において取り組むことが重要である。動物愛護の観点からも、学校給食でケージフリーの卵を扱うことはできないか、区の見解をお伺いしたい。」と述べました。
教育委員会、教育次長の答弁は、「学校給食には価格面、数量の安定的な調達が不可欠。
ケージフリーの卵は高価格で流通量が少ない点から、現時点では学校給食への導入は難しいが、今後状況について注視していきたい。」というものでした。
葛飾区はSDGsの取り組みを積極的に進めており、先日2023春からの給食無償化を決定しました。区民の関心が学校給食に向いているこの機会に、ぜひ先駆者的な一歩を踏み出してほしいと願いつつ、アニマルライツセンターとしても注目していきたいと思います。
夏目区議の一般質問アーカイブはここから見られます。(ケージフリー言及は26:08~)