2022年3月福島県にある会津芦ノ牧温泉 丸峰は、ホテルで使用する卵を年内に、全てケージフリー(平飼い、または放牧)のものにすると宣言をしてくれました。
丸峰では、すでに使用している卵の約9割がケージフリーの卵です。2020年には、地元の放牧養鶏場「やますけ農園」に丸峰専用の鶏舎も建て、120羽のゴトウもみじ(地鶏)を育てています。同養鶏場では、なるべく自然に近い環境で鶏を育てたいとの思いが強く、鶏をヒナのうちから育て、放牧をし、自家配合の餌だけを与えるなどのこだわりを持っています。朝食に提供される「やますけ農園」の卵は、美しいレモンイエローをしていて、濃くがあると評判だそうです。
丸峰は、地域の良い生産者さんを応援したいという気持ちから、NPO法人素材広場と協力をし、地産地消の取り組みを行っています。提携している農家の元に自ら出向き、直接現場を見ながら、生産者の話をきくことを大切にしています。単に地場産の食べ物を提供するのではなく、自らが聞いた生産者のこだわりや想いを、宿泊したお客様に伝えていくことが、自分たちの重要な役割であると話してくださいました。
実際に、丸峰の宿泊者が「卵が美味しかったから」とやますけ農園に直接買いに来ることもあるそうです。
良い生産者と、消費者を繋ぐ架け橋になることで、丸峰は自分たちだけでなく、生産者と消費者も幸せになれる、良い循環を作り出しています。
協力をしているNPO法人素材広場の横田さんは「自分たちの食べているものが、どのような思いで作られ、どうやって生産されたかを知ることで人は感動をする。宿の役割がすごく変わってきているなかで、これからは宿が、そうした食育の場になってほしい。」と話をしています。
最近は、新型コロナウィルスの影響もあり、食に関心を持つ人が非常に増えてきました。日本の卵の問題も、多くのメディアに取り上げられ、広く認知されるようになりました。こうした中、企業がアニマルウェルフェアに取り組み、ケージフリーの卵を導入していくことは、消費者からの信頼を得ることに繋がり、今後の企業価値を大きく高めることになるでしょう。
それをまさに体現している会津芦ノ牧温泉 丸峰の取り組みを、アニマルライツセンターも評価しています。
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