マヨネーズはアニマルウェルフェアの競争が最も激しい商品の一つだ。
マヨネーズというものは”食用油・酢・卵を主材料とした半固体状ドレッシング”だそうで、卵が多く使われてきた。実際には卵が必要というわけではなく、同じ風味、同じ味、同じ食感のものが卵なしでつくることができる。そのため、もともと卵不使用(エッグフリー)のマヨネーズが安価に多数売られている。企業はケージフリーにする際に、現時点で高価なケージフリーのマヨネーズを調達する必要は実はなく、エッグフリーのものを使うことができる。
そんなわけで、マヨネーズは多種多様なものが売られている。
その中で最近、ケージフリー卵のマヨネーズの種類が増加している。
最も評価したいのは、スーパーマーケットチェーンのライフが出しているプライベートプランドの”ビオラル 平飼い卵のマヨネーズ”だ。なぜかといえば、アニマルウェルフェアを向上させ、多少差別化できる価格帯ではあれど、他の商品と比較してお求めやすい価格だからだ。
またななくさの郷の”松田マヨネーズ”はどのスーパーでも見かけるようになり、確実に勢力を伸ばしているように見える。
もちろん二度見してしまうくらい高価なマヨネーズもありそのような商品の行く末は明るいようには思えないが、全体を見渡してみると十分に手が届く商品になっていると言える。
商品名 | 製造元 | 動物福祉 | 容量 | 参考価格* | 商品特徴 |
ビオラル 平飼いたまごのマヨネーズ | ライフ | cage free | 300g | 338円 | アミノ酸不使用 |
松田マヨネーズ | ななくさの郷 | cage free | 300g | 480円 | 甘口・辛口 |
平飼い鶏の有精卵マヨネーズ | ムソー | cage free | 290g | 500円 | 化学調味料不使用 |
平飼い卵マヨネーズ | キユーピー | cage free | 200g | 508円 | 紙の外装 |
ビオ・マルシェマヨネーズ | ビオ・マーケット | cage free | 250g | 562円 | NON-GMO |
リアルマヨネーズ | ヘルマン | cage free | 430g | 702円 | 米国の定番マヨネーズ |
オリジナル無添加マヨネーズ | 小林農園 | cage free | 250g | 800円 | 「どんな食材にも合うサラリとした爽やかな旨味」 |
アボカドオイル使用マヨネーズ | Primal Kitchen | cage free | 355ml | 1,116円 | Non GMO・砂糖不使用 |
僕のためのマヨネーズ | やますけ農園 | cage free | 170g | 1,080円 | 有精卵・無添加 |
自然派マヨネーズタイプ 平飼い卵 | 恒食 | cage free | 200g | 3,635円 | 有精卵・飼料はポストハーベスト・はちみつ |
エッグケア | キユーピー | egg free | 205g | 258円 | 「卵の風味を長くおいしく感じられる」特許 |
マヨドレ | 日清オイリオ | egg free | 315g | 324円 | コレステロールゼロ |
マヨール ゼロプラス | 蒟蒻屋本舗 | egg free | 210g | 368円 | 蒟蒻と大豆をベース |
1歳からのノンエッグマヨ | オタフク | egg free | 210g | 410円 | 魚由来ゼラチン含ため注意 |
えごま油びより | 日清オイリオ | egg free | 210g | 430円 | 有機えごま油 |
ベジタブルネーズ | ユニオンソース | egg free | 320g | 484円 | 化学調味料・遺伝子組替不使用・グルテンフリー |
国産豆乳マヨ | 恒食 | egg free | 300g | 515円 | 菜種油(国内製造) |
豆乳マヨ | チャヤマクロビ | egg free | 200g | 540円 | マクロビ・コレステロール0・砂糖不使用 |
オーガニック マヨネーズ | Spectrum Culinar | egg free | 332ml | 542円 | Non GMO・グルテンフリー |
豆乳マヨマヨビーンズ | ナチュラルファーマーズ | egg free | 300g | 578円 | 大豆ベース |
国産豆乳マヨ | 恒食 | egg free | 200g | 727円 | コレステロールゼロ・砂糖使用 |
大豆のこだわりマヨネ | ソイコム | egg free | 320g | 773円 | 大豆使用・ドレッシングタイプ |
豆乳マヨ | オーサワ | egg free | 500g | 1,050円 | 有機白みそ使用・化学調味料不使用 |
アボカドオイル ビーガンマヨネーズ | ケー・ケンジントン | egg free | 354ml | 1,165円 | 豆のゆで汁を使用・ライム風味 |
*ネットや店頭での調査であり、異なる価格である場合があります
アニマルライツセンターでは企業との交渉を重ね続けているが、マヨネーズについてもケージフリー、またはエッグフリー、またはエッグスマート(量を減らす)な選択をお願いしている。企業の反応は決して悪くはない。なぜなら、アレルギー対応にもなるエッグフリーの選択があるからだ。
あなたのお店、あなたの関わる企業でも、マヨネーズのケージフリー、またはエッグフリー化、進めてみませんか?