マッケイン・フーズは、業務用のポテト製品や冷凍食品などを扱う世界最大規模の食品製造メーカーです。マッケイン・フーズのホームページ(英語)には以下のような記載があります。
マッケイン・フーズはフライドポテトと、その他さまざまなポテト製品で有名です。卵を含む原材料はごく少量しか購入していませんが、それらの原材料を2025年までに、世界中のサプライチェーンでケージフリーのものに移行することをお約束いたします。
このことを受けて、アニマルライツセンターが日本マッケイン・フーズ株式会社に問い合わせをしたところ、この政策には日本も含まれているとの回答を得ました。日本語のホームページにはケージフリーについての記載がなかったため記載をお願いしたところ、ホームページをリニューアルする時にご検討いただけるとのことでした。
ホテルショコラはイギリス発祥の高級チョコレートブランドです。ホテルショコラのホームページ(英語)にも、以下のような記載があります。
私たちの会社で使用される全ての卵(製品中、もしくはレストランやカフェで使用される卵)が放牧されている鶏から調達されていると発表できることを嬉しく思います。
アニマルライツセンターが日本の株式会社ホテルショコラに確認したところ、イギリスのホームページに記載されていることは日本でも同様だと考えて良いと回答を得ました。
日本語のホームページでもケージフリーについての記載をお願いしました。すぐには対応できないが、ご検討はいただけるとのことでした。
ホテルショコラはケージフリーの卵を使用するというだけでなく、ケージフリーの卵の中でもより福祉のレベルが高いと考えられる放牧の卵のみを使用しています。また、○○年までに移行するという目標をさまざまな企業が持っている中で、ホテルショコラはすでに移行が完了しています。
日本でケージフリーの取り組みをしている企業は主に外資系が多く、海外にある本社の政策に追随する形でポリシーが日本にも適応されていることが多いです。しかし、日本にある企業でもケージフリーの卵のみを使用するとしている企業は着実に増えてきています。
海外では企業が卵を使う際にはケージの卵ではなく平飼いまたは放牧の卵を、という流れが既に出来上がっています。消費者がケージ卵の悲惨さ、安全性の問題に気がついていくにつれ、日本でも遅かれ早かれ、いずれケージ卵の使用が難しくなるでしょう。すぐに政策を発表したり、すぐに切り替えることが難しくても、情報収集から始めるなど他の日本企業も早くから対策を始めたほうが良いのではないかと思われます。