2021年11月、神奈川県茅ヶ崎市と葉山町に店舗をかまえる「もったいない食堂」が、ケージフリー宣言をしてくださいました!
もったいない食堂は、近隣の有機農家から規格外や廃棄寸前の野菜を仕入れ、プロの料理人がアップサイクル(グレードアップ)した料理を提供しているお店です。
茅ヶ崎店では、全てのメニューがプラントベース。
葉山店では、自社ファームで育てている、放し飼いの鶏の卵だけを使用しています。
アニマルライツセンターのケージフリー運動に深く賛同してくださり、今後、新店舗が増えた際にも、ケージフリーの卵のみを使用すると、約束してくださいました。
こちらのファームは、家族の一員として鶏を育て、日本では大変珍しい、鶏の終生飼育を行っています。同店のプロデューサーは、バタリーケージからレスキューされた鶏の保護も希望されています。
この度のケージフリー宣言とともに、プロデューサーから、コメントをお寄せいただきました。
もったいない食堂のプロデューサーである僕自らが、放し飼いで鶏を飼っている中で、彼女たちの習性や性質を知りました。
羽ばたきたい、餌を探したい、地面を突きたい、砂浴びしたい、囲われたところで落ち着いて卵を産みたい、高いところで眠りたい。
他にも数え上げればキリがない、鶏の習性を、強制的にできなくしてしまうケージ飼いの養鶏が、いかに残酷なのかを知り、この事実をみんなに知ってもらいたいと思いました。
この放し飼いのファームの横で、彼女たちの卵を食べ、鶏という生き物を知っていただけたらと思います。
10個200円の卵ではなく、たとえ1個50円あるいは100円支払っても幸せな環境で健康的に育った卵を選ぶ人が1人でも増えてくれることを願います。
もったいない食堂のファームで幸せに暮らす鶏たち
日本のケージ飼育の鶏
違いは一目瞭然
昨今、様々なメディアで、アニマルウェルフェアやバタリーケージ飼育の現状について取り上げられ、消費者の意識が変わり始めています。虐待的な飼育方法で育ったバタリーケージの卵よりも、自然に近い形で育った平飼いや放牧の卵を好んで選ぶ人は、年々増えています。
企業の”エシカル”や”サステイナブル”の取り組みが注視されるようになり、SDGsの取り組みの一環として、アニマルウェルフェアを取り入れる企業も増えてきました。
最近では、KFCやピザハット、タコベルなどのブランドを展開している大手チェーンYum!ブランズ社がケージフリー宣言をしたことが、日本でも話題となりました。
そして、ホテル業界ではこの動きが特に目覚ましく、国内の多くのホテルがケージフリーへの切り替えに取り組んでいます。
ケージフリー宣言をした企業の数は世界で2100件以上(2021/6時点)、国内だけでも130件以上あり、今後も増えていくと予想されます。
動物や環境に優しく、サステイナブルな社会実現へに向けて、明確な取り組みをしている企業は、消費者からの評価も高いことがわかっています。
あなたのお店、会社も世界の「脱ケージ飼育」の潮流にのって、ケージフリーへの切り替えを始めませんか?