株式会社ななくさの郷は「松田のマヨネーズ」という自然派のマヨネーズを生産している企業です。
今回問い合わせをして、ななくさの郷で使用している卵は全て平飼い卵であり、今後も会社としてこの方針を続ける予定であるということが分かりました。外資でない日本企業としては、ケージフリーの卵のみ使用するという取り組みをしている企業を初めて確認することができました。
平飼い卵を使用している理由としては、平飼い卵の方が「自然だから」ということです。
以下はななくさの郷のホームページから引用させていただきました。
何を自然と思うか?
できるだけ手を加えない。
余分なものは加えない。
できるだけ昔からの作り方をそのままやっているのが自然なのではないか。
手間はかかるけど、時間もかけて作るのが自然だと思う。無理をしない。
自然に任せる。
作物でも、鶏の生きている環境にしても、醗酵にしても。
この企業のようにケージの中で生産された卵を使用しないとしている企業がある一方で、未だに多くの企業はケージ卵を使用しています。ケージの中で歩き回ることも羽を広げることもできず、鶏として大切な、自然な行動をとることができない鶏から産まれた卵は自然とは言えないでしょう。
ケージの中の鶏
平飼いの鶏(ななくさの郷が卵を調達している農家というわけではありません。別の平飼い農家です。)
スーパーなどでも平飼いの卵を見かけることは増えてきていますが、それでも販売されている卵の大半がケージで生産された卵です。卵のパッケージに「自然」や「大地」、「昔ながら」などと書いてあったとしても、そこに「平飼い」や「放牧」、「有機JAS認定」などと書かれていなければその卵は鶏をケージに閉じ込めて生産した、決して自然な卵とは言い難い卵の可能性が高いです。
自然な卵、アニマルウェルフェアに配慮した卵、少しでも動物に優しい卵を購入したいと考えている方は、パッケージに特に何も記載がないケージの卵ではなく、平飼いや放牧と書かれている卵を選んでください。また、あなたが良く利用する企業がまだケージの卵を使用している場合(特に何も発表されていない場合はケージの卵を使用しているはずです)は、平飼いや放牧の卵の使用に移行してもらえるよう要望してみてください。