鶏を食鳥処理場で生きたまま熱湯に入れて、茹で殺す”放血不良”は2018年(現時点の最新の統計)に、2009年ぶりに50万羽を超えた。採卵鶏もこの中に含まれる。卵を生み始めて1~2年で採卵鶏は”成鶏”という名で屠殺され、缶詰の肉やチキンエキスなどにされる。
屠殺数は2018年は85,877,623羽であった。そのうち、0.247%にあたる212,109羽が以下の悲惨な運命をたどった*1。
1:シャックルに引っ掛けられて逆さ吊りにされ、
2:隣の鶏が首を切られるのを見た直後に自分が首を切られ、
3:カットが甘く血は滴るけど死ぬほどではなく(つまり首を斬るのに失敗し)、
4:直後に超痛い電気ショッカーをあてられ、
5:下手するともう一度切られ、
6:62度の熱湯に頭からつけられ、
7:全身が熱傷(つまり火傷状態)になり、同時に溺れ、
8:死ぬ。
バタリーケージに閉じ込められ、全く自由のないストレスだけの一生を送った後に待ち受けるあまりに悲惨な死だ。しかし、これはバタリーケージだろうと、放牧だろうと、平飼いだろうと飼育方法に関係なく起きる*2。
(採卵鶏のみのデータであり、肉用鶏の食鳥処理場データは別の記事でアップしている)
2018年、北海道の成鶏の食鳥処理場は、3,103,558羽を屠殺し、そのうち34,357羽を生きたまま熱湯に入れた。割合は1.1070%である。
(現在北海道には成鶏の食鳥処理場が3軒(農業組合法人 道央養鶏、(株)中央食鶏、旭川ミート(株)深川工場)あるが、内訳は不明である)
2018年、静岡県の成鶏の食鳥処理場は、2,992,690羽を屠殺し、そのうち16,170羽を生きたまま熱湯に入れた。割合は0.5403%である。
(現在静岡県には成鶏の食鳥処理場が1軒(静岡県成鶏加工 協同組合)である)
2018年、群馬県の成鶏の食鳥処理場は、7,475,929羽を屠殺し、そのうち29,562羽を生きたまま熱湯に入れた。割合は0.3954%である。
(現在群馬県には成鶏の食鳥処理場が2軒(群馬県食鶏処理加工協同組合、株式会社群馬ヤマショウフーズ)あるが、内訳は不明である)
2018年、沖縄県の成鶏の食鳥処理場は、569,928羽を屠殺し、そのうち1,771羽を生きたまま熱湯に入れた。割合は0.3107%である。
(現在沖縄県には成鶏の食鳥処理場が1軒((株)沖縄県鶏卵 食鳥流通センター )である)
2018年、茨城県の成鶏の食鳥処理場は、20,799,083羽を屠殺し、そのうち64,740羽を生きたまま熱湯に入れた。割合は0.3113%である。
(現在茨城県には成鶏の食鳥処理場が4軒(㈱境食鳥、㈱三和食鶏、㈱染谷食鳥、㈱高井産業)あるが、内訳は不明である)
2018年、兵庫県の成鶏の食鳥処理場は、4,912,029羽を屠殺し、そのうち12,343羽を生きたまま熱湯に入れた。割合は0.2513%である。
(現在兵庫県には成鶏の食鳥処理場が2軒(印南養鶏農業協同組合食鳥センター、㈲アリノベ八千代工場)あるが、内訳は不明である)
北海道は1%を超えており、100羽に1羽以上を失敗するという質の悪さであり、さらには2013年以降ずっと高い割合で失敗し続けている。
2018年、茨城県の成鶏の食鳥処理場は、20,799,083羽を屠殺し、そのうち64,740羽を生きたまま熱湯に入れた。割合は0.3113%である。
(現在茨城県には成鶏の食鳥処理場が4軒(㈱境食鳥、㈱三和食鶏、㈱染谷食鳥、㈱高井産業)あるが、内訳は不明である)
2018年、北海道の成鶏の食鳥処理場は、3,103,558羽を屠殺し、そのうち34,357羽を生きたまま熱湯に入れた。割合は1.1070%である。
(現在北海道には成鶏の食鳥処理場が3軒(農業組合法人 道央養鶏、(株)中央食鶏、旭川ミート(株)深川工場)あるが、内訳は不明である)
2018年、群馬県の成鶏の食鳥処理場は、7,475,929羽を屠殺し、そのうち29,562羽を生きたまま熱湯に入れた。割合は0.3954%である。
(現在群馬県には成鶏の食鳥処理場が2軒(群馬県食鶏処理加工協同組合、株式会社群馬ヤマショウフーズ)あるが、内訳は不明である)
2018年、静岡県の成鶏の食鳥処理場は、2,992,690羽を屠殺し、そのうち16,170羽を生きたまま熱湯に入れた。割合は0.5403%である。
(現在静岡県には成鶏の食鳥処理場が1軒(静岡県成鶏加工協同組合)である)
2018年、愛知県の成鶏の食鳥処理場は、8,533,452羽を屠殺し、そのうち13,705羽を生きたまま熱湯に入れた。割合は0.1606%である。
(現在愛知県には成鶏の食鳥処理場が3軒(合資会社鳥文白井商店、株式会社丸文牧野商店、六ツ美養鶏加工協同組合)あるが、内訳は不明である)
2018年、鹿児島県の成鶏の食鳥処理場は、13504355羽を屠殺し、そのうち13,071羽を生きたまま熱湯に入れた。割合は0.0968%である。
(現在鹿児島県には成鶏の食鳥処理場が3軒(株式会社エヌチキン、マルイ食品株式会社野田第2工場、(有)二幸食鳥松元工場)あるが、内訳は不明である)
圧倒的に多い数を屠殺する茨城県がもっとも多くの鶏を放血不良で死亡させている。しかしそれでも際立つのは北海道の多さだ。また群馬県と愛知県では愛知県のほうが処理羽数が多いにもかかわらず放血不良で死亡させた数は半分以下であり、0.2348%の小さく見える違いがいかに大きな差をもたらすかおわかりいただけると思う。
缶詰にされていたり冷凍食品にされている鶏肉に、産地は書かれていない。あなたはどこからきた肉かもわからずに、肉や肉エキスを口にしているのではないだろうか。
この究極の動物虐待、暴力に加担したくないと思ったら、まず最初にとるべき行動はひとつだ。鶏肉を食べないという選択しかない。
さらに、この鶏たちを救いたい、苦しみを少しでも減らしたいと思ってくれる人は、次の行動をとってほしい。
*1 食肉検査等情報還元調査
*2 殺さない養鶏場が日本には2箇所あるためそこは例外
動物の福祉を畜産動物にもとりいれるべきです
Infuのデータって、如何様に、
vaccine接種可能性を、無接種にての現況、
優先的に捉えてくださりますか、