岩手県盛岡市にある「Soleil du printemps(ソレイユ デュ プランタン)」がケージフリーに賛同し、2030年を目処に平飼い卵へ切り替えていく意向を示してくださいました。
こちらでは主に洋食を提供しています。
以下はオーナーの方のお話しです。
卵に限らず、他の食材もいずれは変えて行きたいと思っています。平飼い卵に切り替えたいと思ったのは、この業界を良くして行きたいという思いからです。卵に限らないのですが、黒毛和牛もすごく肥満に飼育されて体重を支えられなくなり、膝に腫瘍ができて寝たきりになったり、フォアグラも無理やり餌をあげて肝臓を病気にさせている、というような事を知り、食に関わる仕事をしているので、消費者に伝えていけたらと思いました。
現在使っているケージ卵を、お店で一括して平飼いに切り替えるというのは、とても思いやりのある大きな決断です!
とても快くケージフリーに賛同くださいました。
日本の卵の一般的な飼育方法であるケージ飼育では、生産性を重視するため鶏をカゴに詰め込み、過密飼育をします。そのため、運動不足も加え鶏は病気になりやすく、薬剤などを用いて病気の蔓延を防ぎます。
日本の90パーセント以上の農家がケージ飼育です。
ケージ飼育の鶏
一方で、平飼いという、鶏が自由に歩き回れるケージフリーな飼育をとっている養鶏場も日本では少数ですがあります。
平飼いの鶏 (今回紹介したお店が卵を調達している農家ではありません。別の平飼い農家です)
世界ではケージ飼育の廃止が進んでおり、現段階で日本のアニマルウェルフェアはだいぶ遅れを取っています。
ケージの中で搾取され続け、動けないまま一生を終える鶏を減らすために出来る簡単なことは、消費者の皆さんがケージ飼育の卵をやめ、買うとしたら平飼いを選ぶか、鶏のためを思い卵の消費を無くしていくことです。
現状を知った人が、今日から人道的でエシカルな選択をしていくことが、持続可能な未来に繋がります。