今月、岐阜県関市にある居酒屋 高橋商店から、使用している卵を平飼いに切り替えたとの連絡が入りました。こちらのお店は数ヶ月前、アニマルライツセンターが平飼い卵への切り替えをお願いしたところでした。
以下は、オーナーの方のお話しです
卵は以前はスーパーの卵で、鶏の扱いが悪いと思っていましたが、この度、鶏舎の見学ができて、土で清潔に保たれている平飼いの所を見つけたので変えました。
以前から変えたいと思っていましたが、平飼いに切り替える事の催促の電話があったので余計に変えた方が良いと感じ、変えました。
上述したとおり、こちらのお店は以前アニマルライツセンターがコンタクトを取っており、その時は、今すぐには変えられないということでしたが、先日、平飼いに切り替えた事をお知らせいただきました。
安く大量生産されている卵を使い続けたがる企業・店が多い中、とても勇気ある選択をしてくださいました。
お店で卵料理は1品のみで、ヴィーガンのメニューも多数扱っています。https://www.hachidory.com/restaurant/00/?id=1489&pageID=116
日本の卵の一般的な飼育方法であるケージ飼育では、生産性を重視するため鶏をカゴに詰め込み、過密飼育をします。そのため、運動不足も加え鶏は病気になりやすく、薬剤などを用いて病気の蔓延を防ぎます。
日本の90パーセント以上の農家がケージ飼育です。
ケージ飼育の鶏
一方で、平飼いという、鶏が自由に歩き回れるケージフリーな飼育をとっている養鶏場も日本では少数ですがあります。
平飼いの鶏 (今回紹介したお店が卵を調達している農家ではありません。別の平飼い農家です)
世界ではケージ飼育の廃止が進んでおり、現段階で日本のアニマルウェルフェアはだいぶ遅れを取っています。
ケージの中で搾取され続け、動けないまま一生を終える鶏を減らすために出来る簡単なことは、消費者の皆さんがケージ飼育の卵をやめ、買うとしたら平飼いを選ぶか、鶏のためを思い卵の消費を無くしていくことです。
現状を知った人が、今日から人道的でエシカルな選択をしていくことが、持続可能な未来に繋がります。