2018年12月に行われたCOP24ではあらたなリーダーが生まれた。それが15歳でヴィーガンのGerta Thunberg氏。
彼女は気候変動枠組条約第24回締約国会議のスピーチに立ち、世界中の指導者たちにこう問いかけた。
あなたは、あなたが他の何よりもあなたの子供を愛しているといいます。けれども、あなたはまさしく彼らの目の前で、彼らの未来を盗んでいるのです。
あなたがするべき唯一の賢明なことが緊急ブレーキを引くことである時であっても、皆さんは、私たちをこの混乱に陥れたのと同じひどい考えのまま前進することについて話すだけです。
10代の若い人々が、まずは自らの生活を当たり前のように持続可能なものに変え、そしてさらに世界に訴えかけ行動を起こしています。
皆さんはどうでしょうか。なにも気が付かずに自身のことだけを考えて生活をしてもよい時代は、とうの昔に終わっていて、皆さんはこれまでの世代が考え実行してしまったひどい生活様式を、社会システムを、変えなくてはならない時代に生きています。
気が付かなかったことを反省し、自分の世代が生きてきた時代を肯定するのではなく、反省をしなくてはならないと、彼女たちの世代のことを思うと感じるのではないでしょうか。
最も簡単にできる自分の衣食住を変えることから、初めてください。変えなくて済ますための、いろんな言い訳が考えつくことでしょう、しかし、これから長く生きていかなくてはならない世代、これから生まれる世代にはなんの言い訳も通用しません。
COP24で、俳優であり政治家であるアーノルド・シュワルツェネッガー氏が再び肉食の環境に与える害についてインタビューで話しCOP24のTwitterに掲載されています。
.@Schwarzenegger tells us that #ClimateAction starts on our plates! Taking action on food systems can achieve food security & combat #climatechange. Join @Momentum_UNFCCC at 13.15 to discuss food systems & planetary health! #COP24https://t.co/amElUbbGwY pic.twitter.com/9YI0dytnS8
— UN Climate Change (@UNFCCC) 2018年12月12日
また、COP24の食事の多くはヴィーガン、ベジタリアン食でした。またヴィーガンホットドックが提供されました。畜産物でできたホットドックのカーボンフットプリント6.38 kgCO2eq / kgで、このヴィーガンホットドックは1.02 kgCO2eq / kg、約6分の1です*1。
ちなみに提供したのはヴィーガンフレンドリーになりつつあるIKEAだそうです。日本でも売り出されるようぜひ声を届けましょう!
Today’s presentation in Action Hub proved that school can be carbon neutral. After the event, the participants had a chance to taste vegan hot dogs. The carbon footprint of the new vegetable snack from #IKEA is ca. 7 times smaller than the one of a traditional hot dog! pic.twitter.com/6kcAp4fOky
— COP24 (@COP24) 2018年12月13日
そしていい影響はほとんどないスナックの代わりに、毎日5000個のリンゴが消費されました。
Did you know that each day of the conference even 5,000 apples are handed out? 🍎 Enjoy! pic.twitter.com/lbvLSuD7Da
— COP24 (@COP24) 2018年12月13日
世界で唯一ヴィーガンのサッカースタジアムを持つサッカーチームフォレストグリーン・ローヴァーズFCの代表であるデール・ビンスは、CO24で国連と国際オリンピック委員会(IOC)とともに「Sports for Climate Action」キャンペーンを開始しました。
牛肉だけに限らずすべての畜産物が地球環境を著しく破壊していることは多くの研究が裏付けています。
気候変動の危機を訴えながら、肉や乳製品、卵製品を食べ、動物の皮革製品をもつことは、もう許される時代ではありません。世界でヴィーガンのリーダーがたくさん誕生しているのは当然のことなのです。その理由は、動物であり、動物性食品や素材の環境負荷です。
日本はこの分野でもあまりに存在感がありません。しかし、だから沈黙していいわけではありません。まずは世界の流れに追いつき、そしてリードできる日本のNGOや著名人や政治家が誕生することを期待し、誕生できる社会をつくっていきましょう。
*1 https://chooseveg.com/blog/ikea-veggie-dog-is-finally-here/