2017年は前年の鳥インフルエンザに寄る輸入規制からの反動でフォアグラの輸入量が増加に転じたが、2018年再び落ち着き減少となったことがわかった。
2016年のフランスでの鳥インフルエンザ発生によりフランスからの輸入が規制された。そのため、フォアグラ輸入量は、2016年は大幅に下がった。
しかし翌年2017年はハンガリーやスペイン、カナダ、アメリカ合衆国からまで買いあさって輸入量を増加させた。とはいえ、イレギュラーであった2016年の前の2015年と比較すると、微減していた。
そしてフランスからの輸入も再開された2018年の輸入量は、再び減少、2016年ラインには届かないが12年続く下降ライン上にある。
しかし、満足できる改善とは言えない。
2014年からフォアグラの残酷さがより広く知れ渡り、減少の速度を上げていたにもかかわらず、2017年に増加、2018年の減少幅も2014年、2015年と比較すると小さい。
さらにフランスのメインとなるフォアグラ生産地からの輸入の規制はないが、フランスの12県からの輸入はまだ規制されており、これが解禁された後の影響も懸念される。
2018年、日本人の消費のために105,905KGのフォアグラ(アヒルとガチョウ含む)が輸入された。つまり、176,508羽のオスのアヒルとガチョウを日本人が苦しめフォアグラとして殺し(1羽分のフォアグラ=600gで換算)、同数のメスのアヒルとガチョウの雛を生まれた瞬間に日本人が殺したということだ。
2017年と比較すると、29,289KG輸入量が減少しており、私達は48,815羽の犠牲を減らすことができた。
アメリカ合衆国からの輸入は2018年にはなくなり、カナダからの輸入もほとんどなくなっている。日本で今売られているフォアグラ製品の多くはハンガリー産だ。フランスは市場として日本を特に狙っている。昨年カリフォルニア州でのフォアグラ禁止が違憲ではないのかという業界の訴えが退けられ、今はカリフォルニア州でフォアグラが売れなくなっている。サンパウロも、インドもそうだ。
日本はいつでも、世界が拒絶した色んな意味でリスクの高いものを押し売りされてきた。日本に限らず、欧米はいつでもアジアや欧米以外の地域を食い物にし、人体に危険なもの、いらないもの、汚いもの、暴力的なもの、汚染を発生させる産業、様々なものを押し付けてきている。リアルファーが日本で売れなくなってきているのは誤算であっただろう。そのかわりに餌食になったのは中国だ。フォアグラに関しては、日本や中東が狙われている。
私達日本に住む消費者は、正しい知識をつけ、体に悪く、暴力を助長するフォアグラにNOを突きつけなくてはならない。
フォアグラは残酷なものだ。フランスやハンガリー政府、売りたい業者は様々な言い訳を考え、「強制給餌は病気のときにもやるんだから問題のない行為だ」なんていう消費者をバカにした言い訳を真面目に発言する。
暴力のはびこる社会、暴力を肯定する社会は、持続可能ではなく、未来はない。
どうかフォアグラを二度と食べない、注文しない、売らないことを決め、勇気を出してNOと伝えてください。
(写真 L214)
(写真 L214)
数字:財務省貿易統計
フォアグラを100%やめさせる運動をしたい。