動物愛護管理法の改正が近づくにつれ、明らかになってくる畜産動物の福祉への無関心。
動物ジャーナリストの佐藤栄記監督が、畜産動物たちに光を当ててくれました。
井の頭自然文化園(井の頭動物園)でたった独りぼっちで、コンクリートの上に立ち続け、69歳で亡くなった象のはなこをご存知の方は多いでしょう。畜産動物とは異なる、長い長い緩慢な苦しみを与えられている日本の無機質な動物園に入れられた動物たち。日本中にいるこれらの動物たちの窮状を訴える映画「かわいそうな象を知っていますか?」の無料公開版が公開されました。
その番外編では、畜産動物たちの現状、実験動物たちの現状が綴られています。
佐藤監督は、どうぶつ奇想天外!のディレクターを長年務め、『動物トリビア図鑑』(佐藤栄記著)を出版し、現在は単独で動物ドキュメンタリーを制作されています。哺乳類だけでなく、昆虫、魚などに多く焦点が当てられています。小さな小さな昆虫の短い一生がとても複雑で機微に富んでいることを、短い映像の中で伝えてくれます。彼の目から、畜産業はどう見えたのでしょうか。