6月27日、食肉加工会社プリマハムとスターゼンで2019年度の株主総会が東京で開かれ、今年も会場前で株主さん達に豚の拘束飼育についてそれぞれの企業に質問して下さるように呼びかけました。
合計12人が妊娠ストールの廃止を求めるアクションに参加し、株主のみなさんに、総会で妊娠ストールの使用について意見してくださるようお願いをしました。
プリマハムでは150部以上、
配布したチラシでは、投資している会社に次の様な質問をして頂けるようお願いをしました。
スターゼンでは前を通った株主さんの数が例年よりも少なかったようでしたが、
プリマハムでは総会から帰ってくる方たちにお話を聞くと、
少しずつですが企業の意識も変わってきているのではないかと感じ
残酷な妊娠ストールはEUやその他の地域でも禁止され、
時代の流れに逆らって使用し続けていてよいので
EUはこれまで各国との貿易協定に動物福祉の基準導入を働きかけており、日EU経済連携協定(EPA)にも妊娠ストール不使用等の動物福祉が求められる可能性が高いです。
運用資産残高が計1370兆円にも上る投資家たちが参加し、畜産のリスクを啓発する投資イニシアチブ(FAIRR)が2018年11月に公開したレポート*1では、プリマハムの総合的な成績は100点中17点(「高リスク」>と評価された日本ハムの31点よりも更に下)であり、汚染以外の全ての項目で「高リスク」と評価されました。
スターゼンも今のまま評価されれば「高リスク」となるでしょう。
温暖化 森林破壊 水 汚染 抗生物質 動物福祉 労働環境 食品安全
(黄: 低リスク 橙:中リスク 赤: 高リスク)
投資家向けでもある「畜産動物福祉に関する企業ベンチマーク」BBFAW*2の評価に昨年から日本ハムも含まれ、
日本の食肉企業も動物福祉の基準を設け、一刻も早く妊娠ストールの使用を減らしていくべきではないでしょうか。
みなさまも拘束飼育撤廃に向けての署名に賛同をして、ぜひハム会社にも意見を届けてください。
*1 FAIRR (Farm Animal Investment Risk & Return) 2018年レポート:
https://www.fairr.org/article/