2020年11月17日、衆議院環境委員会で堀越啓仁衆議院議員が説明をしたフォアグラの残酷さ、フランスでの議論の盛り上がりについて説明をした。国会でフォアグラの残酷さが語れる日がついに来たのだ!
この質問は畜産動物への虐待防止を訴えるところにつながるのだが、虐待的な手技を世界中が拒絶し始めていることを述べたのだ。世界三大珍味といわれフランスのクリスマスに欠かせないと言われるフォアグラが、本場フランスですら半数以上の国民が禁止してよいとする時代になっている。昨年は消費の中心地の一つであるニューヨーク市がフォアグラ販売を禁止した。日本でもその需要は減少し続けている。
「例えば今フランスでどういった議論が行われているかというと、伝統的な食材であるフォアグアラですね、これは脂肪肝という病気にあえてカモやアヒルを強制給餌ガバージュというんですが、強制的に出荷の2週間前くらい前からとうもろこしの粉末を大量に無理やり飲ませ食べさせて、そして脂肪肝、病気である肝臓を作り出す、それが伝統的な食材であるいわゆるフォアグラというものなんですが、これがこの強制給餌というあり方に対して非常に国民世論が、動物たちにとってこれは本当に(やって)良いことなのかと言うことについて声が高まっていって、今現在フランスの中ではガバージュ、強制給餌のあり方ということについての是非が問われてきている。」堀越議員のこの情報に、小泉環境大臣が応えた。
「先生がフォアグラの話触れましたが、私もフォアグラいま食べないようにしてます。そして最近ある方からの紹介で世界で一位に輝いたヴィーガンのレストランに行ったんですね。驚きましたね。本当に言われなかったら気づかない、焼き鳥だと思って食べたらそうじゃなく、サラダの中に入っているチーズだと思って食べたらチーズじゃない、こういったことも完璧にはできませんが、やはりより持続可能な社会、脱炭素化を目指すにあたって、自分の身の回りを変えていく、このマイバック、エコバック、そしてマイボトルこういったことにのみならずですね、やはり食のサプライチェーン、この全体に何が起きているのか、そしてまたファッションの生産過程でどれだけの資源を浪費をしているのか、こういったことを考えていくと、一つ一つ、できることから私も取り組んでいきたいなと考えているところです。」
さらに堀越議員は「これから多文化共生社会と言われているその状況の中でヴィーガンの選択肢っていうのが日本にはまだまだ少なくてですね、困ってらっしゃる、これインバウンドにも関わってくることなので、これやっぱり環境省としても大きく推進していっていただきたいというふうに思っていますので、あわせてお願いいたします。」と応えた。
政治は若い人にどんどん移行していくと、社会はどんどん良くなるのではないかな、と思わせる一幕。
とても嬉しい気持ちになる。動物の問題を含めたエシカル消費は着実に浸透している。
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