動物性たんぱく質のリスクを啓発する投資家イニシアチブFAIRR(参加投資家の合計運用資産残高は2000兆円以上)は、植物性たんぱく質への移行を勧めていますが、これへの対応の第1歩は消費者が手軽に新たな植物性タンパク質=ベジミートや豆乳製品にリーチできることが重要です。日本は豆腐製品が多数並ぶ国ですので、もともとの植物性タンパク質の摂取は多い国民である可能性があります。しかし、動物性タンパク質を減らすためにはベジミートや豆乳ヨーグルトなどの製品の浸透は不可欠です。これらが以前通販でしか買えない状況が続くのであれば、浸透は難しいと言えます。
そこで、スーパーマーケットで現在ベジミート(大豆ミートやグルテンミート)、豆乳ヨーグルト、動物性素材を使わないアイスがどの程度購入可能なのか、調査しました。
※この植物性たんぱく質への対応状況の調査は今回が初めてであり、過去と比較はできません。
ベジミートが売られている 72店 26.67%
ベジミートが売られていない 198店 73.33%
豆乳ヨーグルトが売られている 153店 56.67%
豆乳ヨーグルトは売られていない 117店 43.33%
ヴィーガンのアイスが売られている 218店 80.74%
ヴィーガンのアイスは売られていない 52店 19.26%
ベジミートの設置店舗はまだ4分の1にとどまりました。また売り場が乾物エリアであることなどからも肉の代用として広がりにくいものと考えられます。豆乳ヨーグルトは56%の店舗が設置。今後も代替が進むと考えられます。ヴィーガンのアイスはかき氷系のものを含んでいるため多くの店が普通のものとして取り扱っています。コメントから豆乳アイスがあったとの情報も多く、置き換えが始まっていると考えられます。
今後さらに増加していくことを望んでいます。また、豆腐、厚揚げ、高野豆腐、油揚げ、がんもどきなどの価値が見直され、さらに増加し、またその幅広い活用方法が広がることも望んでいます。
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【調査概要】
調査主体:認定NPO法人アニマルライツセンター
調査方法:ボランティア77名による訪問調査
調査店舗数:全国24都道府県 270店舗