アニマルウェルフェアアワード(AWA)2021へようこそ!
アニマルウェルフェアアワード(AWA)は、畜産動物、水産動物へのアニマルウェルフェア対応が世界から遅れていく日本において、動物たちのことを考え、アニマルウェルフェアへの取り組みをしてくださった企業を、年度ごと※に選出して感謝の思いを伝えるアワードです。
日本の畜産動物を守る活動を行うアニマルライツセンターの視点で、できるだけ大きなインパクトを与えたと考えられる取り組みを評価しました。
※2020年4月~2021年3月
市民団体との話し合いを重ね、ケージフリー、エッグスマート宣言をする決断。将来的にはエッグフリーを目指し、マヨネーズなど卵が含まれることが多い調味料を自社内で製造する工夫し、どうしても卵が必要なときは平飼い卵を使用することを宣言の目標としています。
動物への配慮と地球の持続可能性を考えた時、最も効果のある宣言をしてくださった点を評価しました。
国内では立場を明らかにしないメディアが多い中で、ケージフリーを推奨する立場を明確にしながら現在の日本のアニマルウェルフェアの遅れを指摘し、また取り上げるメディアが未だ少ないブロイラーについても同様に問題点を明らかにした点を評価しました。
これまで届いていなかった層に情報がリーチし、アニマルウェルフェアを向上させるための大きなインパクトがありました。
今後新設・改築する場合は妊娠ストールを使用しない(ストールフリー)ものにすることを表明し、国際的な飼育からの遅れを真摯に認め、アニマルウェルフェアをビジネス課題として捉えていることを種々のレポートに明記して明らかにしている点、またサプライチェーンの方向性も含めて言及したてんを評価しました。
日本もこれから妊娠ストールフリーに進むということを示した効果がありました。
つなぎ飼いフリーの牛乳を手に入れるのが難しい日本において、販売する牛乳をアニマルウェルフェアの高い放牧飼育の農場からの1ブランドのみに限定しており、またその牛乳の価格も一般の人が比較的購入しやすい価格を実現していることを評価しました。また認めたものを1ブランドに絞るという潔い売り方も評価ポイントでした。
消費者に悪いものを支援させないだけでなく、良い取り組みをする生産者を支えることにもつながっています。
2021年は、アニマルウェルフェアへの取り組みの姿勢を明確にした企業は増加しました。
今回は、その内容に具体性がないことや、日本政府の唱える拘束していても福祉が保てるという”日本型アニマルウェルフェア”におさまり、拘束飼育などのひどい慣行をなくす姿勢が見られないケースも多かったものの、企業は着々と変化しています。
また、植物性タンパク質を増やす取り組みは各社で見られ、この取り組みが取り組みやすい課題の一つになりつつあることを感じさせました。
希望を感じられる一年であったことは間違いがなく、今年度の企業の取り組み、躍進に期待したいと思います。
ともに社会を良くするという気持ちを持って、何か一つでも動物のためになる行動をしてくれたすべての企業、団体に心から感謝します。
ありがとうございました。
なお、受賞企業にはあらためてお礼をお伝えいたします。
6月からオープンウィングアライアンスが開始したキユーピー株式会社に対してケージフリーを求める44,506(現時点では45,133)人の署名を提出してきました。 この署名は70 か国以上から 90 を超える組織で成り立って […]