アニマルウェルフェアアワード(AWA)2022へようこそ!
アニマルウェルフェアアワード(AWA)は、畜産動物、水産動物へのアニマルウェルフェア対応が世界から遅れていく日本において、動物たちのことを考え、アニマルウェルフェアへの取り組みをしてくださった企業を、年度ごと※に選出して感謝の思いを伝えるアワードです。
日本の畜産動物を守る活動を行うアニマルライツセンターの視点で、できるだけ大きなインパクトを与えたと考えられる取り組みを評価しました。
※2021年4月~2022年3月
ニッコクトラストは2021年8月に運営する内閣府の食堂をケージフリーに切り替えました。アニマルウェルフェアの重要性を認識し、取り組みの影響を最大化できる行政の食堂で切り替えを実行。内閣府側も了承しています。
社会課題の解決への影響を意識した取り組みをしたことを評価します。
国内で初めて肉用鶏を含めた認証をスタートさせ、最も良いレベルの基準は国際的なアニマルウェルフェアのニーズに十分適うものでした。
日本のアニマルウェルフェア発展が遅延する中、市民にも世界にも認められる基準を策定したことで、日本でのアニマルウェルフェア発展に希望をもたらした点を評価しました。
アニマルウェルフェアへの取り組みを重要課題に入れ、2030年までに妊娠ストールに豚を閉じ込めない飼育に移行することを発表しました。アニマルウェルフェアのポリシーと飼育・輸送・と畜のガイドラインも策定し、また植物性タンパク質への移行の数値目標も策定しました。
国内企業としての先進的取組みのあり方を示した点を高く評価しました。
TORIBA COFFEEでは続エシカル宣言10か条を策定し、乳牛のアニマルウェルフェアに取り組みました。店舗では放牧のミルクと植物性ミルクを選ぶことができ、また植物性ミルクのほうが選びやすい価格になっています。
カフェがアニマルウェルフェアに取り組む理想的な形を示し、取り組みを公にしながら素早く行動に移した点を評価しました。
2021年度は、アニマルウェルフェアを取り巻く環境が大きく変化し、企業が実質的な変化を目指して動き始めました。昨年挙げた具体性がないという課題が少しづつクリアされ始めています。アニマルウェルフェアについて言及する企業はすでに把握が難しいほど多くなっています。
それでもなお、日本の畜産におけるアニマルウェルフェアは世界と比較すると低いままです。それは世界がより早いスピードで変化し、より高いアニマルウェルフェア飼育に移行しているからでしょう。数年前であれば高く評価されたであろう取り組みは、今やスタンダードになり、評価を得にくくなっています。日本企業は取り組みの速度を加速しなくてはなりません。
アニマルウェルフェアはビジネス課題でもあり、社会の持続可能性の課題でもあり、そしてなにより生命の課題です。より優先度をあげて、また現在の取り組みに満足することなく、この課題に取り組んでくれることを願っています。
最後に、アニマルウェルフェアを上げることを検討し、行動を始めてくれたすべての企業に感謝します。
ありがとうございました。
なお、受賞企業にはあらためてお礼をお伝えいたします。
6月からオープンウィングアライアンスが開始したキユーピー株式会社に対してケージフリーを求める44,506(現時点では45,133)人の署名を提出してきました。 この署名は70 か国以上から 90 を超える組織で成り立って […]