5月12日、女王エリザベス2世が英国の新たな動物福祉のアクション計画*を発表した。
これにより動物は知覚力のある生き物だと法的に認められ、伴侶動物・畜産動物・野生動物の福祉を守る様々な対策が展開される。
(政府は甲殻類や頭足類の知覚力についても研究を委託している。)
動物知覚委員会という専門家の委員会も成立され、動物福祉が政府の対策に関する議論の重要な部分に位置づけられる。
また、今年の6月29日より、動物虐待に対する最大の懲役が以前は6か月だったものが5年に延ばされる。
更に、動物福祉に反するものが多く禁止される。例えば:
この他、毛皮の輸入、フォアグラの輸入/販売、養鶏でのケージ飼育(バタリーケージは2012年から禁止されている)、母豚の分娩ストール(妊娠ストールは1999年から禁止されている)、ねずみ等用の粘着シートの使用なども見直す意思を示した。2018年に発効された屠殺場での監視カメラ導入義務化に加え、屠畜に関する福祉の改善も検討される。
また、畜産農家に動物の健康と福祉を向上するための資金も提供する意思を表明している。
更に、食品のラベルについても、紛らわしく誤解を招く用語を明確にし、消費者がより自分の価値観に合った食品を購入できるように改善が検討される。
この計画の序文には、環境・食糧・農村地域相 George Eustice 氏がこう述べている:
これは動物福祉についての最後の言葉ではない。 動物の扱い方は、私たちの価値観、私たちがどういった人間なのかを反映している。我々は水準を上げ続け、世界の皆も一緒に導いていくつもりだ。
The Rt Hon George Eustice MP, Secretary of State for the Environment, Food and Rural Affairs