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不自然なミルクの量

自然な状態と比べ、現在飼育されている乳牛は、一日あたり約4倍~7倍のミルクを出すようになった。

通常、牛は3~5リットルのミルクを自分の子牛に飲ませるために出す。
しかし、現在は、子牛は自分の母親のミルクを飲むことは出来ず、代わりに人間の子供から大人、老人までもが牛のミルクを飲んでいる。
そのために牛が出すミルクの量は、一日20リットル~40リットル。

もちろんこれは自然な状態ではない。

牛は通常、草をゆっくりと食むが、それでは大量のミルクを出すためのエネルギーとしては大幅に不足する。
そのため、栄養密度が高く本来は食べない穀物、濃厚飼料を食べさせる。

酪農家は濃厚飼料とは呼ばず、配合飼料とよぶ。下記のような材料で構成されている。
とうもろこし、えん麦、きな粉、大麦、小麦、大豆油かす、ふすま、とうもろこしジスチラーズグレインソリュブル、コーングルテンフィード、米ぬか、あまに油かす、乾燥ホエー、脱脂粉乳、アルファルファミール、植物性油、ビール酵母、炭酸カルシウム、食塩、りん酸カルシウム、天然香辛料、プロピオン酸ナトリウム(保存料)、ビタミンA、ビタミンD3、ビタミンE、ビタミンK3、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ニコチン酸、パントテン酸、コリン、葉酸、ビオチン、硫酸マンガン(酵素活性化剤)、硫酸亜鉛、硫酸鉄、硫酸銅、塩化カリウム、硫酸マグネシウム、ヨウ素酸カルシウム、炭酸コバルト、硫酸亜鉛メチオニン(乳房炎の予防剤)、エトキシキン(抗酸化剤)、プロピオン酸カルシウム(保存料)

妊娠した牛のミルクを飲むということ

ただでさえ、母牛たちは子供を産んですぐに(出産3ヶ月以内)また妊娠させられるため(無駄な飼育期間をなくすため)、妊娠しながらミルクを出さなくてはならないのだから、相当のエネルギーを必要とする。
この妊娠している牛のミルクを飲むということで、別の問題点が出てくる。
妊娠中なので、当然のことながら、ミルクに含まれる女性ホルモン(エストロゲン、プロジェステロン)が多くなる。
スーパーに売られている牛乳はこの女性ホルモンがたくさんはいったものだし、牛乳だけでなく乳製品全て女性ホルモンがおおくなる。
この女性ホルモンの影響は、大人よりも子供に現れやすいようだ。

これらが自然な摂取よりも多く体内に入った際の影響は、「エストロゲン 過剰摂取」「プロジェステロン 過剰摂取」などで検索ください。

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