いいえ。
牛は私たちと同じ哺乳動物だから、妊娠と出産をしないとお乳は出ません。お乳を出し続けるために、牛は産後2ヶ月程度で人工授精させられ、妊娠しながらお乳を絞られているのです。
いいえ。
牛の赤ちゃんは、生後間もなく母親から引き離され、人工乳で育てられます。感情豊かな牛は親子を何日も呼び続けます。
いいえ。
日本では乳牛を広い牧場で放牧しているところはほとんどありません。牛が実際に生活をしている場所は牛舎の中。1頭づつに区切られた狭いコンクリートの上で、繋がれたまま寝起きします。2014年の農林水産省主管の調査では、73%の農家が繋いだまま飼育していることがわかりました。一生をこの狭く不衛生な場所ですごさなければなりません。
草食動物の牛は本来、草などを食べていますが、牛舎で飼育されている牛は濃厚飼料とよばれるトウモロコシやダイズ、油粕、肉骨粉、鶏糞などの繊維の少ないタンパク質・脂肪の多い飼料を与えられています。
高脂肪のお乳を大量に絞るためです。牛たちは本来の身体に合わない食べ物を与えられているため様々な病気になります。
今、日本にいる牛たちは品種改良が繰り返され、年間平均8200Kgの牛乳を搾り取られています。でも本来牛はおよそ半分しかお乳を出さない動物です。すでに自然の姿からかけ離れた牛たちは、もう発情の兆候もわからなくなってしまっています。自然には交配できない体になってしまっているのです。
いいえ。
ホルスタインであっても角はあります。でも、日本の乳牛の85.5%は角を無麻酔で切られてしまっています。角部分を焼きごてでやくか、ワイヤーのこぎりで切り落としその後焼きごてを当てます。角には神経も血管も通っており、出血し、血が大量に噴き出ることもあり、失神してしまうことも、傷が治るまで3ヶ月もかかることも、死んでしまうこともあるんです。
いいえ。
乳牛は2~6年程度で廃牛といって肉用にと殺されます。生きている間は、お乳を搾り取られ、お乳の出が悪くなると肉にされるのです。
厚生労働省の研究班や世界中のたくさんの研究者が「牛乳やヨーグルトなどの乳製品を多く摂取すると前立腺がんになるリスクが上がる」という研究結果を報告しています。女性の場合は卵巣がんのリスクや、乳がんの死亡率を上げてしまうとも言われています。さらに乳製品や牛乳は多くの飽和脂肪を含んでいて、これが心臓病など多くの病気のリスクを上げてしまうという研究もあります。
そもそも、日本人の95%以上は乳糖不耐症の民族で、乳糖を消化する酵素ラクターゼをもっていないために、下痢になったり町にガスが溜まりやすくなります。
とくに幼少期は牛乳は危険です。米国小児科学会は1才以下の子供には全ての乳製品を与えないことを推奨しています。
いいえ。牛乳からカルシウムをとっても骨の強化には役に立たないという研究結果が多数あります。つまり牛乳を飲んでも背は伸びません。カルシウムは、海藻類、ごま、凍り豆腐、きくらげ、モロヘイヤ、小松菜、ケールなどに豊富に含まれており、下部の葉などをぬか漬けにすれば乳酸菌も一緒に摂取できます。
牛の赤ちゃんにとっては栄養満点な完全食です!そう、牛乳は牛の赤ちゃんを育てるためのもの。人間を育てるものではありません。そもそも牛乳は母乳ですから血液が変化したものです。つまり牛の血を飲んでいることになります。さらに牛乳には飼料から摂取した農薬や治療に使われた抗生物質などが残留している場合があります。防止策も残留する濃度の基準値も設けられていますが、その基準値はゼロではありません。
よ~ぐりとなどの乳製品を摂らなくても、近年では乳酸菌を含む食品が販売されています。また日本にはぬか漬け、たくあん、生味噌など乳酸菌を多く含む食品がたくさんあります。豆乳のヨーグルトも販売されていますし、植物性乳酸菌を謳う商品も多数あります。
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