全国のスーパーを中心として、207の卵を扱う会社に、署名「私たちの食べる卵を産む鶏を苦しい檻に閉じ込めないでください」にご賛同皆さんを代表してケージフリーへの移行を要望しています。(2017年10月26時点)
207のうちのいくつかの会社と話をしてみて、数年前に比べて全体的に企業の畜産動物福祉への意識が高くなっていることを感じました。2014年に国内の大手スーパーを中心に32社にケージフリーの要望を出したときは、商品部の担当者でも「ケージ」「平飼い」といった言葉も知らない会社が多かったですが、今回問い合わせをした会社の多くはケージ卵が問題になっているということを把握していました。
これから日本も少しずつ変化するかもしれません。とはいっても、諸外国では250以上の企業がケージフリーを発表している中、日本で積極的にケージフリーへ取り組んでいる会社はほとんどない状況です。
農林水産省へも本署名の皆さんのコメントをお渡しし、ケージフリーを推進してほしいとお願いしています。
引き続きスーパーだけではなく、ホテルや食品サービス会社など卵を扱う会社へ、畜産行政の関係部署にケージ卵を止めてほしいという皆さんの声を届けてまいります。署名の周知にご協力いただけたら幸いです。
*以下に、企業の対応状況を一部掲載しています。
(PR部)
2017年1月に、署名の受け取りと意見交換をお願いしましたが、一企業として対応できるものではないため、という理由でお受け取りいただけませんでした。ただ、日本マクドナルドは妊娠ストールやバタリーケージなどの動物福祉に関する質問に、常に誠実に回答をいただいています。イギリス、ニュージーランド、アメリカ、カナダなどのマクドナルドではケージフリーを発表するなど動物福祉への取り組みをすすめていることも、市民の声に耳を傾けるというCSRの意識の高い要因かもしれません。
採卵鶏の問題については、卵のサプライヤーとグローバル基準の進め方について協議するなど、検討を続けているということなので、今後さらに進んでケージフリーへ取り組んでくれることを願っています。
(商品部)
現時点(2017.3月時点)で、ケージフリーの卵の扱いはほとんど無いそうです。遠方のため(本社:広島)、署名を発送したい旨を伝えると快く了承いただけました。(署名には皆様から頂いたコメントを添付しています)この署名を、今後卵を仕入れる際の検討材料にしてほしいと伝えています。
(CSR部)
2017年2月に、署名の受け取りと意見交換をお願いしたところ、快く応じていただき、4月にCSRのご担当者と意見交換しました。親会社のウォルマートは2016年4月5日に卵をケージフリーにすることを発表しています。西友のご担当者もケージ卵の問題についてはすでにご存知でした。また、西友では、2016年10月から一部店舗で平飼卵の販売を開始したそうです。さらに一歩進んで、○○年までにケージフリーにするという努力目標を公表していただけるようお願いしました。
(商品本部)
2017年3月、署名の受け取りと意見交換をお願いしたところ、直接の意見交換は難しいということでした。しかし署名や参考資料の受け取りは快く了承いただいたので、みなさまのコメントを添付した署名と、卵のケージフリーの動向についてまとめた資料を発送しました。また商品本部のご担当者からは「決定ではないが、ケージフリー卵の販売を検討中」との話がありました。
(CSR部)
2017年3月、署名の受け取りと意見交換をお願いしたところ、快く応じていただき、5月にCSR部のご担当者と意見交換しました。キューピーは、農水省主催のアニマルウェルフェアの飼養管理指針についての勉強会に参加し、畜産動物福祉へは取り掛かり始めたばかりということです。卵だけではなく畜産動物の福祉全般の国際的な動向や、ケージフリーへの取り組みが企業の利益につながる可能性があることを伝え、「○○年までにケージフリーにするという努力目標を作ること」「その努力目標を公表すること」の二点を検討してほしいとお願いしました。
(広報室)
米国Aramarkでは2015年以降100%ケージフリーの卵を提供しています。Aramarkはエームサービスの株主ですが、エームサービスではケージフリーの取り組みがありません。そのため2017年5月、ケージフリーの署名に多数が賛同している旨を伝え、意見交換をお願いしたところ、「現在この問題についての方針を会社として定めていないため、提示できる情報がない」とお詫びと共に回答があり、意見交換は実現しませんでした。しかし卵のケージフリーの動向についてまとめた資料の受け取りを願ったところ、快く了承していただきました。
(広報)
メトログループでは、2022年までに殻付き卵と液卵についてケージフリーにすると発表しています。しかし同社の日本法人であるメトロ キャッシュ アンド キャリー ジャパン株式会社ではケージフリーへの取り組みがないため、2017年5月、ケージフリーの署名に多数が賛同している旨を伝え、意見交換をお願いしました。メトロ キャッシュ アンド キャリー ジャパンからは丁寧な回答をいただきましたが、日本におけるメトロは食品業向けの卸売りであり、レストランオーナーに対してケージフリーのコストが転化された食材を購買していただくのは、一般消費者以上に難しいテーマになるため、面会は見送らせて頂きたいとの回答がありました。
(営業本部 お客様サービス室)
2017年9月、○○年までにすべてケージフリーにするという目標を設定すること、その目標をWEBサイトで公表していただくこと、の二点をお願いしたところ、丁寧な回答をいただきましたが要望にはそえない、とのことでした。京王ストアではすでに多くの店舗でケージフリーの卵を扱っています。今後ケージフリーの目標を設定していただけるよう、引き続き取り組みます。
(お客様相談室)
2017年9月、意見交換をお願いしていたところ、ケージフリーは一企業として対応できる範囲の問題ではなく、今後も引続き海外及び国内情勢等を注視して参りますとの回答で、真摯な対応ではありましたが、面会は差し控えたいとのことでした。ファミリーマートは以前フォアグラ弁当の販売を中止した企業でもあり動物福祉の意識は高いと思われます。引き続き働き掛けていきたいと思います。
(お客様サービス室)
2017年9月、○○年までにすべてケージフリーにするという目標を設定すること、その目標をWEBサイトで公表していただくこと、の二点をお願いしたところ、お客様の要望にお応えして商品を提供するため、対応が難しいという内容の回答でした。しかし平飼いでの卵を約130店舗で取扱いしているとのことでした。「グリーンコンシューマー全国一斉店舗調査(2015年)によるとケージフリー卵を置いている店舗は 22%しかないということなので130もの店舗で導入されているというのは他店とくらべて意識の高さをうかがわれます。今後具体的なケージフリーの目標を設定してもらえるよう、引き続き取り組みます。
2017年10月、○○年までにすべてケージフリーにするという目標を設定すること、その目標をWEBサイトで公表していただくこと、の二点をお願いしたところ、現状ケージフリー卵の扱いがないこと、市場の動向を見ながら品揃えを検討したいとの丁寧な回答をいただきました。 卵のケージフリーの動向についてまとめた資料の受け取りを願ったところ、了承いただいたため提出しました。
(商品部)
2017年9月、意見交換をお願いしていたところ、対応は難しいとのことでしたが、すでに全店でプライベートブランドの平飼い有精卵を扱っているそうです。また、欧米を含めた動きも注視しているそうで、ケージ卵の廃止は状況に応じて社内で検討したいとのことでした。卵のケージフリーの動向についてまとめた資料の受け取りを願ったところ、了承いただいたため提出しました。
(広報室)
2017年10月、意見交換をお願いしたところ、価格志向含め、様々なお客様の選択肢として、平飼い、ケージ両方の商品を揃えていますとの回答で、面会はむずかしいとのことでした。しかし署名と卵のケージフリーの動向についてまとめた資料の受け取りを快く了承いただいたため、署名にいただいた皆さんのコメントともに提出しました。
1消費者として、ケージ飼いや、抗生物質・遺伝子組換え飼料を与えてる鶏の卵は買ってません。
早く無くなって欲しいと願ってます。
今現在は、動物性の食物は頂いてますが、頂くまでの過程で、敬意を表さない様な飼育環境があるのなら、食べたくは無いです。