2022年4月、ネバダ州に続きアリゾナ州でも州内で販売される卵・卵製品は、卵がどこで生産されたかに関係なく、ケージのない施設からのものであることを求める法律が可決された。
ここの「卵製品」とは液卵や粉卵などのことだ。
(今回の法律の内容は、20,000羽未満の農場に関しては適用されないという例外はある。)
2022年10月より、ケージ飼育の場合、一羽あたり929cm2以上の利用可能な床面積が義務付けられ、州内で販売される全ての卵にもその条件が適応される。
また、遅くて2025年1月1日までには、州内の採卵鶏はケージフリーであることが義務付けられ、州内で販売される全ての卵もケージフリーのものとなる。 「ケージフリー」の定義には最低限、爪を引っ掻く場所、止まり木、巣箱、砂浴び場を含む、採卵鶏が自然な行動をとれる環境であることも含められる。
アリゾナ州の通知には、今回の規則制定の主な動機を次のように述べている。
ケージに入れられた飼育環境で、動き回ったり自然な行動を表現したりできないことを含め、採卵鶏の福祉を心配する消費者や小売業者からの圧力の高まりが、今回の変化の主な原動力である。
アメリカでケージ卵の販売を禁止するのを決定した州は、これで8つめだ。 マサチューセッツ州、カリフォルニア州、ワシントン州、オレゴン州、ミシガン州、コロラド州、ネバダ州、そしてアリゾナ州。ユタ州はケージ飼育は禁止しているが、販売はまだ禁止していない。ロードアイランド州はバタリーケージは禁止している。