「ケージフリー宣言」とは、自社で使用する卵をバタリーケージ飼育のものからすべてケージフリー(平飼いや放牧)に切り替える、また、すでにケージフリーの卵使用のお店は、これからもケージフリーの卵だけを使い続けると消費者に約束することです。バタリーケージ飼育の卵を食べたくない!との皆さんの声が、企業に変化を起こしています!
BOTTEGA BLUE(ボッテガブルー)がケージフリー宣言!
2022年1月21日、兵庫県芦屋市のイタリア料理店、BOTTEGA BLUE(ボッテガブルー)さんが、アニマルライツセンターとの話し合いを経て2027年までに100%ケージフリー、つまり平飼い又は放牧の卵に切り替えるケージフリー宣言をしてくださいました!
JR神戸線、芦屋駅のすぐ近くにお店を構えるBOTTEGA BLUEは、英国が本部のSRA(SUSTAINABLE RESTAURANT ASSOCIATION)日本支部「日本サステナブル・レストラン協会」の加盟店で、サステナビリティ格付けで二つ星を獲得した国内唯一のレストランです。
大島隆司さん、淑好さんご夫婦で経営されており、サンマルクホールディングの総合料理監修もされているオーナーシェフの隆司さんは、イタリア各地のレストランで修行を積まれ、イタリア料理界の巨匠、グアルティエロ•マルケージにも師事したという実力派です。
本当の意味で人にやさしい提供
せっかく食べるなら、体に良い、おいしい食材を提供したい」と淑好さん。
お客さんの体調や、料理と一緒に何を飲まれるか(水、ワイン、ビールなど)により、同じ料理でも味付けを変えて提供するというシェフは、アレルギーや減塩だけでなく嚥下食にも対応しています。
「自然の恵み感謝」という言葉だけにとどまらず、オーガニックやフェアトレードといった環境や人権に配慮された食材を使い、食品ロスをなくすために野菜の端材も捨てずにグリルの香り付けに使用するなど、様々なことを実践されているシェフの姿勢には脱帽します。
「何も考えず食べるより、食材となるものがどこから来ているのか、どういうものなのかがわかるほうがいい。卵もストレスフリーな環境で育てられた鶏のほうが、人間の体にもいいと思います。食材のストーリー知ることで、農家さんの顔も見え、お客様とのコミュニケーションもうまれます」と淑好さんは言います。
話を聞けば聞くほど、本当の意味で食べる人にやさしい提供を心がけておられるのがわかりました。
お店としてできること
今回のアニマルライツセンターによる働きかけ以前から、平飼い卵や放牧ミルクなどを調べておられ、ケージフリー宣言にも深い理解を示して、「店としてできることはやっていきたい」と宣言をしてくださいました。
生産効率が優先されすぎた結果、母鶏に極めて残酷な一生を強いるだけでなく環境負荷も甚大なバタリーケージ飼育はヨーロッパなどではすでに禁止された飼育方法です。
BOTTEGA BLUEさんのようにケージフリーへ移行するお店が増え、日本国内の母鶏たちが1日でも早くケージから解放されることを願います。