台湾にベジタリアンが多いことは、ご存知だろうか。
宗教的な理由や、健康などの理由が大きいが、動物の権利運動も盛んな国である。
その台湾では、週一菜食がすでに多く取り入れられており、2011年4月28日の台湾(中華民国)のプレスリリースによると、小中学校の86%が週一菜食を取り入れているという。
「一週間に一食は菜食、健康で地球を大切に」という学校や民間団体が行っている活動に賛同し、実施しているものだ。
その中には、単純に菜食を取り入れたというだけでなく、様々な視点での教育が平行して行われている。環境が中心であるが、もちろん、動物への愛護についても含まれる。
長期にわたり菜食で環境保護を奨励している教育部の林聰明・政務次長は、「菜食推進の関連機関を招き小学生と共に給食をとり、二酸化炭素の排出量を抑えた低炭素の飲食の概念を提唱している。これはフード・マイレージ(食料の輸送距離)を抑えることになる地元の食材で、栄養士が組みあわせた菜食給食により、児童・生徒たちが健康的な食事をとり、また同時に省エネ・減炭が実行され地球を大切にすることもできる」と強調した。
また、教育部では、学校の給食には地元の食材を使用し、台湾各地の農業の特産物を用いて、フード・マイレージを抑え、蒸し煮や圧力鍋などのようなエネルギー消費を抑え、加工を少なくし、油煙がなく、汚染の少ない調理方法を用いるよう希望している。もし、無農薬や化学肥料あるいは有機野菜の食材を用いることができれば、さらに環境保護が進むことになり、良好な生態環境を維持でき、汚染を低減できる。また同時に、教学活動とも合わせ、学童に食べ物の大切さ、健康の保持、万物愛護、環境保護の生活態度も教えることができるようになる。
情報元:http://www.taiwanembassy.org/ct.asp?xItem=196320&ctNode=2237&mp=2&nowPage=3&pagesize=30