アウト・ゼアー ジャパン・ツアー2015に来日したポール・マッカートニー氏に、4月25日、動物の権利団体 NPO法人アニマルライツセンター(以下ARC)と大学の食堂にベジタリアン食を導入するグループVege Projectが、映像での単独インタビューを行った。ポール・マッカートニー氏が動物やMeat Free Mondayに特化した単独インタビューに応えるのははじめて。
週に一日お肉をやめようというポール・マッカートニーを始め世界中で展開される運動「Meat Free Monday」の日本での活動に使われる。
鼻歌交じりでやってきたポール・マッカートニーは、ARCとVege Projectの3人のインタビュアーや撮影クルーに声をかけるなど、やさしい人柄を見せた。インタビューでは、ベジタリアンになったきっかけ、ベジタリアンになる前に肉や卵について感じていたこと、Meat Free Mondayの活動を続ける原動力や推進するべき理由だけでなく、今回来日した際の日本での食事や自分の料理についても語った。
「僕はベジタリアンでとてもハッピーだよ。たくさんの理由があると思う。一つ目は動物へのおもいやりだ、僕はこれが一番重要だと思う。あとは健康も理由の一つだ。そして地球の未来のためでもある、未来の世代のためにね。」
「多くの人が地球を救いたいと思っている、特に若い人たちが。なぜなら彼らの未来だからだ。」
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ポール・マッカートニー氏にインタビューをした3人はインタビューの感動をこう語る。
「僕はポールのスタッフとのやり取り、インタビュー、そしてインタビューのあと観たライブを一つの素晴らしい体験として感じています。ポールのスタッフからインタビューの承諾をもらったときの気持ちも、当日ポールがドアから入ってきて隣に座りインタビューが始まるまで小話したときの感動も、本人とインタビューが終わった直後に観た最高のライブの興奮も、一生忘れません。ポールは音楽を革命した存在であり、彼の活動は世界の平和な革命を起こしています。そのポールは学生である私とARについて話してくれたことは何よりも感謝しています。
– アニマルライツセンター&Vege Project ヘロニモ・エスケル」
「ミュージシャンとして、ベジタリアンの活動家として、尊敬し続けてきたポールへのインタビューは、大変貴重な時間でした。目の前にいるポール、とてもカッコよく、パワーに溢れる素敵な紳士でした。
ポールの生き方、考え方を直接お話して頂きました。動物への共感、将来のための環境への配慮についてのメッセージは、わかりやすく、それでいて重みのあるものでした。
ロックミュージックを作った伝説者であり、今もエネルギーのある素晴らしいコンサートを続けるポールは、大変忙しくご活躍されていながら、とても純粋で、大きな視野を持っている方でした。
このインタビューによりポールの声が届くことで、日本でもベジタリアンというライフスタイル、その選択が広く認知されることを願います。
– Vege Project代表 川野陽子」
「ポールは音楽の偉人であると同時に、動物へのおもいやりを強く持ち、地球の未来のために多くの活動をしている、社会活動家としても世界中から尊敬を集める人です。そんなポールから、直接動物への温かい思いやりやMeat Free Monday運動への熱い情熱を聞けたこと、日本の人々にメッセージをもらえたことは、日本での動物や環境保護の運動への大きな力になるはずです。
コンサート直前にも関わらず、飾らない雰囲気で、ユーモアも交え、真剣に多くのことを語ってくださいました。彼のメッセージが多くの人に届き、地球と動物の未来が明るいものになることを願います。そして、私たち自身が、それを広め実現していかなくてはならないのだと、強く感じています。
–アニマルライツセンター代表理事 岡田千尋」
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撮影されたインタビューの映像は、日本でのMeat Free Mondayのイベントで公開される予定だ。
日本の動物の権利団体 アニマルライツセンターは、日本における、動物の権利及び福祉の問題について、人々の意識を高め、ボランティアネットワークの構築をし、問題解決に取り組むNPO法人。
アニマルライツセンターが特に積極的に取り組む分野は、工場畜産、毛皮の問題であり、それらの問題の解決に向け、政府及び産業界に対し働きかけ、また、消費者の意識喚起を行っている。アニマルライツセンターが行った、毛皮製品をなくすキャンペーン(2005年開始)によって、日本で毛皮を着用している人の数が大幅に減った。
さらに、動物の福祉的な問題と、環境問題、食糧問題を根本的に解決することを目指し、日本でミートフリー・マンデーを促進、環境問題と工場畜産の関係性を提示し、講演や啓発活動を行い、また、ヴィーガンでエシカルでサステナブルなライフスタイルを推進する情報を提供(http://www.hachidory.com)している。2013年のポール・マッカートニーの来日時に続き、今回のポール・マッカートニーのアウト・ゼア ジャパン・ツアーでも、Meat Free Mondayのテーブルを出し賛同を訴えた。
公式サイト:http://www.arcj.org
京都大学の食堂に“ベジタリアンの選択肢” を作りたい。代表の思いから、2013年に始まった。その目的は2つ。
1.マイノリティでも利用できる食堂作り。
(ビーガンメニューなら、ベジタリアン、コーシャ、アレルギー等への対応の幅も広がる。)
2.多くの人に、ベジタリアンの背景について知ってもらうきっかけ作り。
(ベジタリアンの背景として、食と環境問題、動物福祉、食糧問題、健康についてのメッセージを主に発信している。)
プロジェクトの趣旨に賛同する学生、教員、食堂を運営する生協関係者、さらに学外のNPO法人、食品メーカー、レストラン等の力が結集したプロジェクト。
現在は、近畿圏、北陸圏の学生生協の食堂ではベジタリアンメニューがリストに追加されている。また東京大学のチームとも結び付き、一橋大学等、他大学にも広がっている。
ベジタリアンという選択を生活の中に少しでも取り入れることで、世の中は変わり得る。そのことから、Meat Free Mondayキャンペーンもサポートしている。
詳しくは、ベジプロHP:
http://vegeproject.japanteam.net/aboutus.htm
ベジプロFacebook :
https://www.facebook.com/VegeProjectKyoto
写真:© 2015 MPL Communications Ltd/Photographer: MJ Kim
特定非営利活動法人アニマルライツセンター
代表理事 岡田千尋
東京都渋谷区宇田川町12-3ニュー渋谷コーポラス1009
03-3770-0720
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