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あなたの食べる豚は病気の豚

豚肉を生で食べることは危険だというのは誰もが知っている事実。

BSE(狂牛病)や鳥インフルエンザが日本でも発生し、豚肉の人気が上がっていますが、実は豚肉にも死者が出るほどの感染症が蔓延しています。

E型肝炎はかつては海外渡航者の持ち帰るウイルスと考えられていましたが、近年は渡航経験のない人の感染・死亡が確認され、その原因が豚肉であることが分かっています。
動物衛生研究所のデータによりますと、66%の豚がE型肝炎の検査で陽性でした。
近年だけではなく、1980年から同じような値でした。

2003年11月には、厚生労働省から豚由来の食品の加熱調理を促す通知が各都道府県等に出されています。

「2003年9月発行のJournal of General Virologyでは、北海道の食料品店で市販されていた包装済みの豚生レバー363件中7件(1.9%)からE型肝炎が検出され、そのひとつは北海道在住の86歳の患者から分離されたHEVと遺伝子配列が100%一致したことが報告されました。さらにE型肝炎に感染した患者10人のうち9人(90%)が、発症前の2~8週の間に焼いた又は加熱不十分な豚レバーの喫食歴を有していました。」

豚の感染症はE型肝炎だけではありません。

養豚場にいる豚のほとんどが何らかの病気にかかっています。
一頭がかかれば、ぎゅうぎゅうづめの環境では全ての豚にうつることは明白。
食用豚の約65%強(都道府県により65%~83%)が病気にかかっており、一部破棄(または全部廃棄または禁止)された上で、食用肉になっています。
日本はこの病気に対抗するために、飼育場を広くするなどではなく、抗生物質を増やす方針を取ってきています。
さらに畜産の場合早く太らすためにも抗生物質を使用します。
けれども、抗生物質は次第に効かなくなり耐性菌がうまれていくことはご存知だと思います。
豚も一緒です。
抗生物質が残留しない基準値は設けられているものの、抗生物質を使えば耐性菌は生まれます。
現在人間の体に常在菌として住み着いている菌と畜産物からくる耐性菌が関係しているのではと言われています。

その他に、2005年には中国で、発熱、全身倦怠、嘔気、嘔吐、髄膜炎、皮下出血、中毒性ショック、意識障害などをひきおこす、豚連鎖球菌(Streptococcus suis)に206人が感染、38人が死亡しています。(WHOより)

日本では豚の飼育状況は平均6畳に12頭です。

もともとは体臭もないきれい好きの豚にとって、狭く悪臭漂う状態がどれほどストレスでそのストレスが健康に大きく影響を及ぼすことは当たり前です。

参照
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001129453
http://www.pref.chiba.lg.jp/se-tousou/kensa/tochiku/kensa.html
http://www.pref.shiga.lg.jp/e/shokuken/jigyougaiyou/files/2h24.pdf
http://www.pref.niigata.lg.jp/nagaokakensa/1198018580317.html

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