スタニング無しのと畜は、牛を非常に苦しめます。
この件を担当する北海道の食関連産業室に問い合わせたところ、すでに試験的輸出は決定事項とのことでした。しかしUAEの認証は未取得だとのことです。 海外ではUAE向けの牛肉輸出であってもスタニングが容認されている例もあるため、アニマルライツセンターは、北海道庁にドバイ側に「スタニング有」のと畜を受け入れるよう、UAE側に交渉してほしい旨の要望を行いました。
2016.2月株式会社北海道畜産公社がUAE向け牛肉輸出機関として認定されました。
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000082800.pdf
北海道庁や、と畜関係機関に確認したところ、UAEとの契約で「スタニング有」と決定したそうです。
このことは、今後UAE向けへのハラール肉輸出において大きな先例となります。すでにUAE向けにハラール牛肉輸出をしている国内の施設の中には、スタニング無しでと畜を行っているところが(2016年1月時点で)2施設あるからです。
このスタニング無しでハラルと畜を行っている2施設には、北海道畜産公社の件をつたえ、ハラールと畜をスタニング有に変えていただけるよう要望しています。
(追記2020年5月)
この後、ハラールの牛の肉の輸出先国は増え、認定されたと畜場も増えましたが、北海道のと畜場の決断により、アニマルライツセンターが要望していたところも含め、多くがスタニング有でのハラールと畜になっています。詳細はコチラをご覧ください。
ただまだハラールと畜の際にスタニングを行っていないケースもあります。これらのケースにはスタニングの使用への切替をお願いしています。また、ハラールと畜が容認するスタニングの条件そのものが気絶効果が薄いものになる可能性があるという問題があります。現在のハラールと畜が認めるスタニング条件が変更されるまでは、これ以上ハラールと殺を拡大しないことも重要です。ハラールと殺が認めるスタニングの条件とその問題についてはコチラをご覧ください。