株式会社ゼンショーホールディングスのグループ子会社である ココスのフェアで、毎年フォアグラメニューが提供されてます。
強制給餌されるカモ(写真:Animal Equality International)
2013年9月12日~ 「フォアグラと牛フィレ肉のステーキ(バルサミコソース)」(1,680円)
2014年12月4日~「“濃厚なフォアグラとビーフシチューを包み込んだ” 「金の包み焼きハンバーグ」」(1,480円)
2015年12月3日~「ビーフハンバーグ(120g)&フォアグラのグリル」(1,190円)
2016年9月8日~「フォアグラのプレミアム ハンバーグステーキ」(1,190円)
ココスと同じく株式会社ゼンショーホールディングスのグループ子会社であるビッグボーイでも2015年12月3日から「スペイン産フォアグラと手ごねハンバーグのロッシーニ風 プレミアムコース」(2,390 円+税)が販売されており、アニマルライツセンターはこれらファミリーレストランの持ち株会社である株式会社ゼンショーホールディングスにフォグラ規制の国内外の動向を知らせるとともにフォアグラに関する意識調査を添付し、フォアグラメニューの廃止を求めて要望書を提出しました。
ゼンショー側の回答は
お問い合わせの件ですが、当社としては世界の食を代表するフランスの 食文化を尊重し、より多くのお客様にこの美味しさを味わって いただこうと考え、メニューに加えました。
程度の差こそあれ、食は他の動植物の命をい ただいて自らの命をつなぐことです。
そんな貴重な命に対して感謝を込めて私たち 日本人は「いただきます」と掌を合わせてきました。
西洋にも謝肉祭という行事があり、同じく貴 重な命に感謝の心を伝えてきました。
その一方で当社としても、動物福祉にも配慮 し、より倫理的な供給者を選定して購入しております。
また今回のご指摘を踏まえまして、供給者側 とのさらなるコミュニケーションも進め、出来る限り動物へのストレスの少ない方法で 飼育・屠畜された材料の獲得を目指してまいります。
どうかご理解いただけますようお願い申し上 げます。
というものでした。
株式会社ココスジャパンにも同様に要望書を提出しましたが、回答はありませんでした。株式会社 ビッグボーイジャパンは「感謝していただけば問題ない」と書面の受け取りそのものを拒否しました。
2016年9月8日から、例年通りココスでフォアグラメニューが販売されており、再度ゼンショーにフォアグラメニューの廃止を求めましたが、ゼンショーからの回答は2015年のものとほぼ同じものでした。
当社としての方針は変わりません。
世界の食を代表するフランスの食文化を尊重し、
より多くのお客様に美味しさを味わっていただこうと考えメニューに加えています。
当社の調達方針・基準に沿い、動物福祉に配慮し、より倫理的な供給者を選定して購入をしております。
引き続き、供給者側とのコミュニケーションを進め、出来る限り動物へのストレスのない方法で飼育・屠畜された、材料の獲得を目指して、その都度適切かつ必要な判断をしてまいります。
どうかご理解いただけますようお願い申し上げます。
よろしくお願いいたします。
*「当社の調達方針・基準に沿い、動物福祉に配慮し、より倫理的な供給者を選定して購入をしております。」との回答についてですが、確認したところ「主として産地の国の指針に準じているかを基準に、これを遵守しているか確認した上で供給者を決定しております。」とのことで、残念ながら、ゼンショーとしての動物福祉基準を設けているという意味ではありませんでした。
ココスに対しても要望書を提出しましたが、回答はありませんでした。
畜産物を扱う企業には、ガラパゴス化しつつある日本の畜産動物福祉を率先してけん引する力があります。また畜産物を扱う以上、動物福祉の向上に努める義務も有するとも思います。供給元国の基準に合わせるのではなく、企業倫理という観点から企業独自の動物福祉基準を設け、フォアグラという積極的な暴力が介在する食品については取り扱わないと言う倫理的判断を望みます。
株式会社ゼンショーホールディングス
http://www.zensho.co.jp/jp/inquire/
株式会社ココスジャパン
https://www.cocos-jpn.co.jp/contact/